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03月11日-06号

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  1. 新宮市議会 2021-03-11
    03月11日-06号


    取得元: 新宮市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-03-29
    令和 3年  3月 定例会          令和3年3月新宮市議会定例会会議録             第6日(令和3年3月11日)---------------------------------------議員定数15名、現在員15名、出席議員14名、氏名は次のとおり。                             1番  大西 強君                             2番  大坂一彦君                             3番  松畑 玄君                             4番  上田勝之君                             5番  岡崎俊樹君                             6番  三栗章史君                             7番  濱田雅美君                             8番  東原伸也君                             9番  久保智敬君                            10番  榎本鉄也君                            11番  竹内弥生君                            13番  松本光生君                            14番  屋敷満雄君                            15番  福田 讓君---------------------------------------欠席議員 1名、氏名は次のとおり。                            12番  前田賢一君---------------------------------------議事日程 令和3年3月11日 午前10時開議 日程1 屋敷満雄議員に対する処分要求について 日程2 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(7)から(10) 日程3 議案第22号 令和2年度新宮市一般会計補正予算(第10号)     (総務建設・教育民生各委員会委員長報告) 日程4 議案第23号 令和2年度新宮市国民健康保険特別会計補正予算(第5号) 日程5 議案第24号 令和2年度新宮市介護保険特別会計補正予算(第5号) 日程6 議案第25号 令和2年度新宮市立医療センター病院事業会計補正予算(第3号)     (以上3件 教育民生委員会委員長報告) 日程7 陳情第13号 新型コロナウイルス感染症拡大で影響を受けた困窮事業者に対し、新宮市の支援を求める陳情書---------------------------------------会議に付した事件 日程1 屋敷満雄議員に対する処分要求について 日程2 一般質問      別冊 一般質問通告表 番号(7)から(9)まで---------------------------------------地方自治法第121条の規定による出席者               市長               田岡実千年君               副市長              向井雅男君               企画政策部               部長               新谷嘉敏君               商工観光課長           峪中直樹君               総務部               部長               尾崎正幸君               防災及び危機管理担当部長     山下泰司君               財政課長             小林広樹君               防災対策課長           佐藤尚久君               選挙管理委員会               事務局長             馬込克彦君               市民生活部               市民窓口課長兼国保直営熊野川診療所事務長                                勢古口千賀子君               生活環境課長           竹田和博君               健康福祉部               部長兼福祉事務所長        田中幸人君               次長兼健康長寿課長        北畑直子君               建設農林部               部長               平見良太君               都市建設課長           木村雅洋君               医療センター               事務長              奥  靖君               庶務課長             岡本真治君               水道事業所               所長兼業務課長          名古一志君               教育委員会               教育長              速水盛康君               教育部               部長               平見仁郎君               次長兼教育政策課長        澤原謙二君               生涯学習課長           南 拓也君               文化振興課長           福本良英君---------------------------------------本会議の事務局職員               局長               岸谷輝実               次長兼庶務係長          辻坂有美               庶務係主任            中尾 愛               次長補佐兼議事調査係長      岡崎友哉               議事調査係主任          大居佑介             第6日(令和3年3月11日)--------------------------------------- △開議 午前10時00分 △開議の宣告 ○議長(久保智敬君)  おはようございます。 ただいまの出席議員は14名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の議事日程は、別紙にて配付いたしたとおりであります。御了承願います。--------------------------------------- △日程1 屋敷満雄議員に対する処分要求について ○議長(久保智敬君)  日程に入ります。 日程1、屋敷満雄議員に対する処分要求についてを議題といたします。 地方自治法第117条の除斥の規定により、14番、屋敷議員の退場を求めます。     (14番、屋敷満雄議員退場) ○議長(久保智敬君)  要求者からの説明を求めます。 1番、大西議員。 ◆1番(大西強君) (登壇) 屋敷満雄議員に対する処分要求の議案を提案させていただきます。 侮辱の事実または事情について説明をいたします。 先般、令和3年3月9日、屋敷議員から私、大西に対する処分要求議案が提案されましたが、その処分要求議案には直接屋敷議員に関わる当局議案、会館の指定管理者の指定についての審議中に行った私の発言を捉えて、直接利害関係者である三輪崎区長の屋敷議員が提案したものであります。 提案理由に、新宮市が新宮港建設当時、景観保全、公害防止の緩衝のために用意した土地の一部を、三輪崎区に無償貸与する際に、新宮市と三輪崎区との間に貸与地に建物を建ててはならないという条件が付された事実は一切なかった等、虚偽の事実を摘示して、処分要求議案を提案したことは、すなわち本件議案審議中の大西の意見は虚偽であり、信用してはならないというものであって、私、大西に対する侮辱のみならず、議案の直接利害関係者である三輪崎区長が自己の立場を正当化するために、議員の会議における発言自由の原則に背いて、私、大西の議案調査権を威嚇・妨害する、極めて不当な行為であり看過できない。 よって、地方自治法第133条の規定に基づき、屋敷議員に対して公開の議場における陳謝を求めるものであります。 ところで、本日の紀南新聞に私の一般質問の記事が掲載されておりますが、これは議会、懲罰特別委員会及び市民に予断、偏見を及ぼしかねない非常に悪意を感じる報道であります。 またこの後、屋敷議員の弁明がありますので予断を許すわけにはまいりませんので、説明を補足いたします。この新聞報道、大きく見出し、これが同僚批判も証拠なし、非常に奇異な見出しであります。ちなみに、一緒に掲載されている三栗議員の見出しは経済対策と商店の活性化、松畑議員のは佐藤春夫記念館の移築で苦言、また熊野新聞の大西の一般質問の見出しは、人事評価制度を強く批判と載っているわけです。そうです。私は三輪崎区民会館の指定管理の問題と、人事評価制度について重点的に、二つをした。熊野新聞のほうは人事評価制度を捉えて見出しに上げてくれている。ところが、紀南新聞は、大西は証拠もなくして同僚批判をしたと。私は区民会館の指定管理の是非について質問をしたので、三輪崎区民会館の指定管理について大西は苦言を呈したと、書いてくれているんですよ。これどういうことですか。これは私のことを書いているのは分かる。そこで、条件の存在を語る証人についての提示や言及はなかった。そして、半分以上、当局、副市長の答弁を載せている、ことごとく、大西の質問に対して。ちなみに、ここにあるように倉庫や駐車場にその土地を活用したいとの要望があったかと聞いている。三輪崎区が新宮市に倉庫を建てさせてくれと、駐車場にしたいので土地を貸してくれと要望があったことと、当局が建物を建ててもいいですよと承認したかどうかは分からんじゃないですか。それで、副市長は誰から聞いたのかは分からない、私の発言の信用性を失うような記事になっているんだが、これは次の6月議会で一般質問するので、当局のほうは、副市長は誰から聞いたのか6月までに用意しとけ。 それで、そこで、この件は、これはもう新聞社は報道の自由があるんやから新聞社に文句言っても仕方ないけれども、皆さんに理解してほしいものがある。もう懲罰特別委員会が設置されているんです。懲罰特別委員会というのは裁判所の裁判官と一緒で予断を持ってしてはならないんです。懲罰特別委員は屋敷と大西の両方の言い分を公平に聞いて心証を得ることなんで、裁判にかかる前、この懲罰特別委員会で判定する前に予断を持ってしたらあかん。証拠、両者の言い分を聞いて公平な評決をしてほしいので、これは非常に予断を与える。ですから、この記事に書いているように証拠、同僚批判も証拠なしって私を証拠もなしに批判していると言うが、屋敷議員が先に大西の議案審議の発言を捉えて大西はうそを言っていると、建物は建ててはならないというような制約はなかったと言って処分要求議案を提案したんでしょう。ならば、屋敷議員は制約がなかったんやという証拠を提出せなあかんやないか。違いますか、人を訴えるのに、証拠と言うのならですよ、違いますか。 そこで、質疑があれば後で答えますので。先日、屋敷議員はこの件について、建物を建てても構わんということになっていたんやということで、証人として元三輪崎区の役員をしていた頃の音声テープなどを用意して懲罰特別委員会へ提示させてもらうというような発言がありました。これはあたかも屋敷議員に証人がおるという予断を持たす発言なんですね。そこで、この件が、この間、表に出たら、そこで一般質問で私は建物を建てたらあかんのやということは私しか知らんで、私以外誰もいないと、皆亡くなっているからってそう言ったんですね。諦めていたんです。そうしたら、先日これが出て、大西議員の言うとおりやと、建物は建ててはいけないということになっていたと、本当のことを言うてなぜ処分されなあかんのなと申し入れてくれた方がおってね、それで思い返すと、そうしたらその人は職業上、この問題が発生した当時、すでにこの問題を詳しく承知する立場の人で、元気なんです。確かに元気なのでね、よかったなと、証人が出てくれたなと思って。だけども、ここでプライバシーの問題がありますので、ここでそれを公表するわけにはいきませんので、懲罰特別委員会でしかるべき措置、プライバシーを守ってもらえるようにしてもらえれば、私は証人にお願いをしたいと思っているわけです。 しかし、皆さん、常識で考えてください。屋敷議員は私を非常に、新聞も批判していますが、現に私がこうして大きな声で過去40年間何度もやっているし、こうして今問題にしている、新聞にも載っているし、騒ぎになっている。しかし、あの場所に建物を建てているのは屋敷議員だけと違うんですよ。びっしり建てているやないですか。どうしてその建てている三輪崎区民が騒ぎになっているのに、大西と言って、建てても構わんから建てたんやと、何文句言ってるんなよいうて、1人も苦情が来ないのはどういうことですか。証人がないやないですか。現に建てている人が、これだけ大声で騒いでいるんやから、建てている人らの名誉にかけても建ててもいいことになったあたってどうして苦情が来ないんですか。 皆さん、常識で判断してくださいよ。証拠を出せとか、証拠出すんやったら屋敷議員が証拠を出すべきでしょう。出したいんやけれども皆亡くなっているから、確実な信用の置ける、要するに事の事情を、三輪崎区の住民ですよ、職業柄詳しく知っている人が大西議員の言うとおりやったと来てくれたので、証言してもらえるので、来たけどね、だけどプライバシーの問題があるから本人に出てもらいたくないじゃないですか、できればですよ。だからそこで皆で常識で考えて、それで穏便に処理してくれればね、ほんだらこれまた、証人に出てもらわなあかんことになる、しかし考えたら、今言ったように、常識で皆さんが判断してくれたら、現に建ってる人やで、みんな三輪崎人ですよ、僕もこんなんやけど屋敷議員もあんなんや。三輪崎の人が、僕がこれだけ大きな声で言っているのに、僕のところに怒鳴り込んでこんということはあり得ない。 そういうことで、私も、私さえ今回の件については我慢すれば穏便に収まるだろうと思っていましたが、新聞で報道されて、どうして大西が屋敷に謝らんなんのなと後援会が黙ってくれない、やむを得ず反対要求をすることになったので、ぜひ、同僚議員の皆さんには公平、冷静にこの件を取り扱っていただきますように、切にお願いをいたしまして提案理由といたします。 ○議長(久保智敬君)  本件について質疑に入ります。 15番、福田議員。 ◆15番(福田讓君)  発言、要求書の内容につきましてただいま大西議員から、るる御説明がございました。私も今、大西議員の発言をじっと聞かせていただきました。それについて、お聞きしたい質疑がございますのでお答えをしていただきたいと思います。 侮辱の事実または事情ということで、私の知る限りの質疑をさせていただきますから、もし間違っていたら局長、止めてくださいよ、議長でも結構ですから、勘違いしていたらね。 大西議員、「先般、令和3年3月9日、屋敷議員から私(大西)に対する処分要求議案が提案されましたが、その処分要求議案は直接屋敷議員に関わる当局議案(会館の指定管理者の指定)についての審議中に行った私の発言を捉えて」と、これに今大西議員が申されましたが、私は過日の議事進行の中の大西議員の発言に対して屋敷議員が無礼な発言であるということで処分要求を出されたと聞いています。だから、大西議員のこの提案理由の中で、会館の指定管理の指定についての審議中には、私は、大西議員はそんな無礼な発言はしていないと思います、私は、私の知る限りですからね、テープ回していただいて結構ですけれども、議長、一度調べていただきたいんです。 議長、これ議事進行で、大西議員は無礼な発言はしていませんと私は思っていますよ、この指定管理者のときには、ただ屋敷議員がおっしゃっているのは議事進行の中でこの発言が出たということで私は理解していますから一遍テープを起こして調べてください。 ○議長(久保智敬君)  要求者への質疑を行ってください。 ◆15番(福田讓君)  ほんならいいよ、ほんならね、大西議員はこれであれですか、私の言っていること分かりますか、質疑。だから、質疑ですねこれ。大西議員はこれは間違いないんですね。指定管理者の議案に…… ◆1番(大西強君)  審議中って書いたあるやろ。指定管理に対する議案の審議中って書いたあるんや。 ◆15番(福田讓君)  だからそのときに言った…… ◆1番(大西強君)  こんな言葉尻拾うて…… ◆15番(福田讓君)  言葉尻じゃないんですよ。 ◆1番(大西強君)  審議中やないか。 ◆15番(福田讓君)  だから私はあなたに聞いているんですよ。間違っていませんかと。 ◆1番(大西強君)  そんなことはどうでもええやないかおまえ。 ◆15番(福田讓君)  どうでもええじゃないですよ。
    ◆1番(大西強君)  聞いていることが分からんよ。 ◆15番(福田讓君)  だからゆっくりもう一度発言します。 もう一度言いますよ。その処分要求議案は直接屋敷議員に関わる当局議案、会館の指定管理者の指定についての審議中に行った…… ◆1番(大西強君)  審議やん。審議中やろ。 ◆15番(福田讓君)  私が聞きたいのは、間違いないですかと聞いているんですよ。それだけです。ほんなら間違いないですね。 ◆1番(大西強君)  審議中やないか。 ◆15番(福田讓君)  そういうことを言っているんじゃないよ。議長、分かりますか。 ◆1番(大西強君)  質疑であろうが議事進行であろうが会館に関わる審議中に発言したんや。 ◆15番(福田讓君)  議事進行とはまた違うでしょう、議案と。だからそこをお聞きしているんです。お聞きしているんです、あなた、分からないか。分かっていただけませんか。 ◆1番(大西強君)  だから会館の問題について榎本議員が…… ◆15番(福田讓君)  それは議事進行でしょう。 ◆1番(大西強君)  議事進行かけたやろ。 ◆15番(福田讓君)  議事進行じゃないですか。議案中じゃなく議案はもう付託されてますでしょう。 ◆1番(大西強君)  それについて先日私の質疑は、榎本議員は法的なことを確認しているけれど、私は政治倫理のことを言ったのでって議長に、誤解せんようにと。 ◆15番(福田讓君)  だからあなたの発言が、これは本当に間違いないですかと聞いとるんですよ。 ◆1番(大西強君)  だから会館の議案に対するって言ってる。 ◆15番(福田讓君)  議案じゃないんですよ、議事進行だったと私は言っているから間違いないですかと聞いているんです。そうでしょう。 ◆1番(大西強君)  議事進行やろ。 ◆15番(福田讓君)  大きな声で言うんじゃないですよ。私はただ疑義をただしているんですよ。だからそれに答えてくれたらいいんですよ、きちっと。 ◆1番(大西強君)  議事進行中の発言やったかどうかの確認か。 ◆15番(福田讓君)  そうです。 ◆1番(大西強君)  ほいたらそうやろ。 ◆15番(福田讓君)  そうでしょう。分かったでしょう、あなた今それで。それで私はあなたに質疑したんですよ。そうしたらあなたがあまりに……。 ◆1番(大西強君)  あまりにレベルが…… ◆15番(福田讓君)  ちょっと分かりません、レベルの問題じゃないでしょう。これ公式の文章で出てきたら、会館の指定管理の指定についての審議中、そうでしょう、あれは議事進行でしょう。あなた今言った議事進行で間違いないと言ったでしょう。だからこの文章でいいんですかと聞いている。 ◆1番(大西強君)  議事進行は審議中と違うのか。 ◆15番(福田讓君)  議事進行と違う、すでにその議案は付託されているじゃないですか。分かりませんか、私の言っていること。議長は分かりますね。私は大西議員にそこだけ聞きたかったんです。 ◆1番(大西強君)  何を言うとる、それが何の問題がある。 ◆15番(福田讓君)  何のじゃないですよ。大事なことですから質疑で聞いているんです。 ◆1番(大西強君)  議事進行であろうが質疑であろうが審議中は審議中やないか。 ◆15番(福田讓君)  そういう軽率な言葉は使わないでください。私はこれをただ大西議員に聞いているんですよ。これの事実で…… ◆1番(大西強君)  議事進行中やよ。 ◆15番(福田讓君)  進行中じゃない、議事進行の内容のことじゃないんですかとお聞きしたんです。 ◆1番(大西強君)  そうですよ。 ◆15番(福田讓君)  ほんならそうやって答えてくれたらいいんですよ。ほいだらこの文章は進行、じゃ、指定管理のことでしょう。私の質疑が御理解できないんかな。別にあなたを責めているわけじゃないですよ、ここで聞いているんです。 ◆1番(大西強君)  聞いているんやて、それが何の、何のあれになんのや。 ◆15番(福田讓君)  だから今あなた言ったよ、議事進行のことやと言ったでしょう。議長、聞きましたか。違いますか。 今、大西議員、それでよろしいですね。議事進行中の発言についてですよ、今あなた御答弁していただきましたね。今してもらいましたね。 ◆1番(大西強君)  何がよ。議事進行中の発言やよ。 ◆15番(福田讓君)  そうやったらそれですよ。それでいいんですよ。 ◆1番(大西強君)  審議中の中の議事進行の発言や。 ◆15番(福田讓君)  議事進行とまた違いますよ。これは一応指定管理者の、終わってから指定に、付託案件としてされているからね。後から議事進行出たんですねということを聞いているんです。それだけですよ。難しいことを聞いているわけじゃないんですよ。 ◆1番(大西強君)  あまりレベルが低すぎて難しいわ。理解できん。 ほかにないか。もう。 ○議長(久保智敬君)  質疑、ほかにありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ○議長(久保智敬君)  ないようですので質疑を終わります。 ただいま、屋敷議員から地方自治法第117条、ただし書の規定により本件について、会議に出席し、発言したいとの申出があります。 お諮りいたします。 この申出に同意することに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(久保智敬君)  御異議なしと認めます。 よって、屋敷議員の申出に同意することに決定いたしました。 14番、屋敷議員の入場を許可いたします。     (14番、屋敷満雄議員入場) ○議長(久保智敬君)  屋敷議員の発言を許可いたします。 14番、屋敷議員。 ◆14番(屋敷満雄君) (登壇) ただいまのお話を聞きました。 それで、お聞きしまして、ちょっと長くなりますけれども、証拠を出せということを強烈におっしゃっていましたので、議長、よろしかったら証拠としてここにあるんですけれども、皆さん分からないのでこれをコピーして、3枚つづりのものなんですけれども、皆さんにお配りお願いできませんか。 これを皆さんにお配りするのは、三輪崎区に保存されています三輪崎区新宮港埋立て補償問題交渉経過、昭和56年、57年、その当時の須花正好氏が書き残した記録書です。これを読んでいただければ……。 ○議長(久保智敬君)  屋敷議員、懲罰特別委員会で資料の提出をお願いします。 ◆14番(屋敷満雄君)  そうですか。じゃ、抜粋だけ言いますわ。 この問題について、皆さんは私と大西議員の個人的な問題と思われている同僚がおられると思いますよ。非常に分からない、難解な問題なんでね。ただ、その当時、新宮市の将来展望を見据えた、新宮市の市長をはじめ、多くの方が頑張ってこられた知恵と努力の賜物で造られた新宮港の非常に大事なことやったと思います。 三輪崎は50年前、新宮港建設に関わる問題で三輪崎区及び三輪崎漁業組合、区民は大きな課題を抱えることになりました。この事業は新宮市の将来を切り開く大きなプロジェクトでございました。完成した現在、令和元年の新宮港利用状況は、船舶数503隻、外航船18隻、内航船484隻、取扱い貨物量90万871トン、外来船36万322トン、内航船54万549トン、客船入港、飛鳥Ⅱ、にっぽん丸、ぱしふぃっくびいなす等10隻、進出した企業は令和元年8月現在、東洋ハーネス株式会社をはじめ33社、雇用は517名、来春にはバイオマス発電の株式会社エフオンも稼働します。新宮市においてはとても大事な役割を果たす場所になっております。 新宮港建設はその当時、新宮市政に関わられた市長をはじめ、職員、議員、地域の住民の先見性があってこそ成し得た事業だと思います。難題の難問は、三輪崎区が提出した埋立て反対の陳情書を取り下げることでした。緊迫した協議が新宮市と三輪崎区の間で、かなり、約7年間かかっております。将来展望を描く新宮市、大事な海を埋め立てる三輪崎区民、漁業組合との合意は、政治決着がなければ成し得なかったことだと思っております。昭和49年8月28日、新宮市土地開発公社が三輪崎区で協定を提出いたしまして、新宮港建設が可能になっております。その協定により区が利用できる約2,000坪を無償貸与されております。ただ、このときの運用について、三輪崎区と新宮市に大きな隔たりがあったと思われます。それが生々と書かれているこの文書が、須花さんが書かれている経過です。 要約しますと、昭和54年の5月10日に、その当時の建設部長の田阪部長、後の市長です、と須花三輪崎区長が初めてお会いし、交渉が始まっています。結果的に非常に難解だったのが、その建物のことが書いています、それで、いろんなことで条件が合っていません。その中で三輪崎区が要望している項目は、その土地を、うちにはだんじりがありますから、だんじりの収納庫、倉庫及び駐車場、そういうものに使いたいという申入れをしていますが、なかなかだんじりの収納倉庫を認めるわけにはいかないということで、この件につきましては、昭和54年12月7日、三輪崎も撤回としております。で、倉庫を1本にしてもらって新宮市と交渉しています。で、昭和55年の1月9日、市のほうでもこの契約書について三輪崎のほうへ案を出しています。ただこれには、新宮市が非常に有利な条件だったので三輪崎はのめないということで、三輪崎のほうも特別委員会ないし組長会におきましていろんなことを話したわけです。その当時、出席された方も区長だけではなくて、いろんな区の役員が一緒に行っております。それで、何が一番問題かというと、倉庫を、市のほうが一番懸念しておったのは、書いているのは市側は倉庫を区が建てて区民には貸すのではないだろうかいう疑念があったので、絶対に人が住むことができない、また一般住民に転貸しできない倉庫で、一般の住民は建てることができない、何もかも駄目尽くしの案やったと書いています。それで、それが何でかというと、市のほうで議会対策に苦慮したのでそういうことになったんだろうということになったんやけど、須花区長は頑張りました。私としては何としても新宮港建設承認の代償に2,000坪を得なければならない。で、何としても倉庫を建てる、その中に括弧して、区だけじゃないということは、佐野区や三輪崎、新宮の方にも、その土地を貸してもらうと、強く説得したと書いています。 これで田阪部長といろんな交渉しましたが、最終的に昭和55年7月1日に当時の市長、瀬古市長と須花区長が、三輪崎の案についての協定を結ばれたというように書類が出ております。これは、懲罰特別委員会に出します。 それで、その当時の背景を見ますと、大西議員は昭和50年から昭和54年に市議会議員です。それで、当時の瀬古市長も昭和50年に当選されております。それで、昭和53年の4月か5月ですけれども、孔島の祭りという祭りが三輪崎の孔島にあります。そのときに瀬古市長と大西議員は同席し、瀬古市長から県議会へ出よというお話があったと聞いておりますが、それで、彼は県議会へ出馬する決意をし、僕も青年部長として半年間、毎晩大西の自宅で三輪崎を、本当に心ある人間が、彼の同級生並びに奥さんの同級生並びに奥さん、いろんな方が一生懸命応援しました。僕も選挙の立会人で一緒に立会いへ行ってきました。帰ってくると、みんながわいわい騒いでいるのでどうしたんやと言うと、瀬古潔にだまされたから、嫁さんを市長選に出すんやと、ビラ1枚だけ貼って、8,000票の票を集めたんですよ。批判票、8,000票あった。それでその当時、絶大な人気を持っていた瀬古市長が、非常にびっくりしたような状態になった。 だから彼は昭和54年とか、昭和55年の当時、市議会議員でも何でもないから委員会も、一般質問もできるはずがないじゃないですか。一市民ですよ。だから、これを読んでくれて、懲罰特別委員会に出るときには何ぼでも、出てくれる人も出ております。それで先ほど僕が議場で、関わりある方が誰も文句言って、強兄やんとこ言うてこんと言うけれども、僕とこ言うてこんと言うけど、誰が、こんなことをへ理屈ばっかり言う人間に、誰がお前言うていくんよ。何言うとんや。 証拠があったら出したらいいんですよ。僕はきちっとした証人も証拠も、これは三輪崎区の大事な交渉結果です。それもあるの知らんと。確かに僕は昭和51年に帰ってきたからその当時の三輪崎は知らんけれども、これ見たらきっちり書いておるわ、よう分かったわ、勉強できた。 以上です。 ○議長(久保智敬君)  屋敷議員の退場を求めます。     (14番、屋敷満雄議員退場) ○議長(久保智敬君)  懲罰の議決については会議規則第152条の規定により、委員会付託を省略することができないことになっております。 お諮りいたします。 本件は懲罰特別委員会に付託いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(久保智敬君)  御異議なしと認めます。 よって、本件は、懲罰特別委員会に付託することに決定いたしました。 14番、屋敷議員の入場を許可いたします。     (14番、屋敷満雄議員入場) ○議長(久保智敬君)  会議中ですが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午前10時42分--------------------------------------- △再開 午前10時54分 ○議長(久保智敬君)  休憩前に引き続き会議を開きます。--------------------------------------- △日程2 一般質問 ○議長(久保智敬君)  日程2、一般質問を行います。 別冊、一般質問通告表の番号7から順次発言を許可いたします。--------------------------------------- △福田讓君 ○議長(久保智敬君)  15番、福田議員。 ◆15番(福田讓君) (質問席) 議長の許可をいただきまして、1時間30分、市政に対して、市長の政治姿勢、その他部課長の仕事についてお聞きいたしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 なお、議長にお願いを申し上げます。 質問の順序を変更させていただきますので、御了承よろしくお願いいたします。 まず、医療センターの運営についてお聞きいたします。 私も、もう6年、7年にわたって、医療センターについて継続して、この項につきましては一般質問をさせていただいております。 医療センターは、紀南の10万人の命を預かっている。まして県知事から名誉ある地域医療支援病院という指定を受けている。そして、地元の開業医の皆さんとともに、地域連携となって、地域の皆さんの、患者様の命を預かっている重要な拠点で、紀南の中核病院であるということでございます。 今般、一昨年12月に中国の武漢で新型コロナウイルス感染症が発生してから1年以上が経過をいたしました。いまだに収束の見込みがない中、コロナウイルスに対するワクチンの接種が、鎮静化への最大の希望であると私も思っております。 ワクチン接種については、テレビ等でもよく話題になっておりますが、高齢者の多い当地域においては、感染拡大と感染症の重症化を防ぐということについて、非常に重要であると私も思っております。また、ワクチン接種の優先順位は、まずは医療従事者、次に高齢者というふうに順番が定められていると決定していることも、私もお聞きいたしております。 当地域においては、医療センター等に勤務される医療従事者の接種が最初となります。そこで医療センターにお尋ねしますが、医療センターでのワクチン接種はどのようなスケジュールになって行っていかれるのか、現在の状況をお教え願いたいと存じます。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  コロナワクチンの接種につきましては、新宮保健所を中心にして医師会とも協議を重ね、スケジュール等の調整を行ってまいりました。今回支給予定のワクチンはファイザー製のワクチンで、マイナス75度での保管が必要であるということから、その温度での冷凍保管が可能なディープフリーザーという機器が国から送付され、当院においては2月上旬に設置が完了しております。 また、ワクチンの配付については、3月12日に当院に配付され、3月17日から19日の3日間で接種を行う予定となっております。 ◆15番(福田讓君)  分かりました。 それで、今おっしゃっていただいた医療従事者や医師や看護師さん、技術スタッフの方だということになると今御答弁いただいたんですが、以前から、私も課題に取り上げております、いわゆる救急をしていただいている消防署職員の皆さんの接種は、今の御答弁では確認できていないんですが、どのような形で接種をされるのか、お聞きいたしたいと思います。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  今回の接種につきましては、医師、看護師、技術スタッフのほかに事務職員や、当院の院内で働く委託業者が対象となります。ただし強制ではないので、事前に接種希望の有無を調査し、希望される方に対して接種を行います。 今回配付を受けるワクチンにつきましては、当院で働くスタッフ、あと温泉病院、くしもと町立病院といった公立病院が最初に接種を行うこととするという旨が県のほうから報告が来ておりまして、消防については今回の対象には入っておりません。 ◆15番(福田讓君)  御回答いただいたのでは、消防署職員、特に救急の方は、高熱が出られた、そういった方に対しても防護服を着用されて、昼夜皆さん頑張っておられますので、確かに、消防長にお聞きしましても、防護服を常に常備され、帰ってくれば全て除菌の薬でですか、それを清掃されて、やっていただいていますが、やはり県としては、消防職員に対しては一般人とみなしているわけなんでしょうか。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(田中幸人君)  本来でしたら、医療従事者のワクチン接種については、まず医療センター医療センターで行っていただいて、そして新宮市医師会の関係は、なぎ看護学校で、集団接種ということで予定はしておりました。3月20日に予定はしていたんですが、和歌山県に配分されるワクチンが少ないということで、今回は、そういう消防も含めてというわけにはいかず、医療センターと、東牟婁郡では、あと二つの公立病院が先に行うということになっています。 それで、その後、今のスケジュールを見ますと、3月22日の週にも医療従事者向けに配分が予定されておりますが、数が少なく、和歌山県内においては、2回に分けて4箱のみの配分となっておりますので、恐らく、そのときには東牟婁郡には配分されないのではないかと。 ただ、また4月以降に1,200箱以上の配分、2回に分けて行い、2,000箱程度の配分は見込まれておりますので、場合によってはその頃の動きになるのかなと、今の予測はしております。 ◆15番(福田讓君)  ありがとうございます。 としますと、消防職員の方は、新宮市の本庁舎、それで水道と同じ一般職員の形の接種ということで理解させていただいてもよろしいんですか。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(田中幸人君)  救急の関係でしたら、恐らく、医師会関係のときに接種はできるのかなと今のところは思っております。新宮市医師会の関係の医療従事者と、接種のときにはできるのかなと思っております。 ◆15番(福田讓君)  ということは、私たちの大切な救急病院である医療センターの職員が先、公立だということで、予定どおり、94%で、534人という形でやっていただいて、その後、個人開業、クリニックの先生方のところへ配付されたときに、新宮市の消防職員も、そこで、個人病院で働いている看護師さんと同じように、消防職員も市民の命を守っている形でさせていただけることが本当にできるのでしょうか。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(田中幸人君)  一応、今のところ、4月になってからは、相当数の医療従事者向けの配付は予定されております。 ただ、本来優先順位で言いますと、医療従事者が優先となっておりますが、その頃には高齢者向けも、僅かですが、全国で100箱とか500箱とかいう状況ですが、配分もされるということで、地域によっては、高齢者と医療従事者、同時進行的な状況になるかも分からないと思われます。 ◆15番(福田讓君)  御答弁ではなかなか先が、先は見えている、打つのはすることになるんですが、ファイザーですか、なかなかワクチンが手に入らないと。そして、3月末から新宮市が今部長を中心にワクチン接種の別室をつくって、保健センターでやられています。そこでクーポンを発行するんですよね。 これなぜ一般質問するかと言うたら、もうワクチン打つのは分かったあるんですよね。しかし、本当に、昨日ですか、部長がおっしゃったように、1箱しか入ってこないとか、1,000人分とか、そしたら、皆さん、こんなこと言ったら大変失礼なんですが、取り合い、先打たせてほしいと。クーポン来たら先申し込んだらいいんですか。そのあたりも市民の方は分からないんですよ。クーポン発行したら、すぐに申し込んだら、それは優先順位でいくんかと。なかなかそれは、私に聞かれても難しいんで、そこの担当の部の方というのは大変困難を来すと思います。クーポンを発行してしまってから、届いた、一般の市民の方は、これで申し込んだらいいんだとなってしまって、一斉に来ると思います。またそこで物すごい渋滞というんですか、それを懸念するんですよ。 だから、言うはやすしいうんですか、いうことは本当にいいことなんですが、実際、ワクチンが本当に必要な個数ですか、箱も含めて、どれだけ来るいうのもまだ未知ですね、今の状態では。ただ、報道機関ではどんどんやっている。それは医療従事者、テレビで映っているのは皆医療従事者だけなんですよね。一般の方も、打っていただきたいという方もたくさんいらっしゃいますし、その人らの気持ちを考えれば、まだまだ、クーポンだけをお配りして、ただ、ワクチンがどれだけ入ってくるいうめども立っていないという状態で、また不安になるし、そこらあたりを私は心配しておりますし、私も打っていただきたいほうなんですが。 部長、これ本当にそこの部署の方は大変だと思うんですよ。問合せとか、そのあたりしっかりと、これは配ってくれる国・県のあれですから。我がとこでお金出して予算で買うわけにはいきませんから、そのあたり、市民の方に御理解いただけるような形の広報もしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 何度も言いますけれども、ワクチンが来たら、もういつでもやっていただけるという気持ちになってきますので、十二分に御配慮をお願いしたいと思います。 今回支給されるファイザー製のワクチンというのは、テレビ、新聞等で報道されています。やはり2回ということと私はお聞きしていますが、1回打って、もう後は打たないよと言われた方でも、それは、もうそれでも了承できるわけなんですね。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  現在保健所から伺っている話では、一応原則2回打つという形で伺っております。 ◆15番(福田讓君)  ということは2回ですね。1回目は、先ほどおっしゃったんですか、3月17日から19日の間で、それは医療センターの医療従事者の全員の希望される方、その方にまずやるということですね。それは確定しているんですね。だから、そうやったらもういいんですよ。確定に、医療従事者の方が少しでも安心して医療に携わっていただける。 ただ、打ったからといって、マスクら外したって、罹患する可能性も十分あるんですから、少しでも罹患を少なくするということですか。はい、分かりました。 患者さんに対して、医療センターの医療従事者の皆さんは、一生懸命毎日頑張っておられます。これまでにも感染対策はきっちりと行っていただいていると思います。今後とも、医療従事者の方の健康、なぜかと申しますと、我々一般人でしたら、この間、報道の発表では4人の方が、新宮市民の方じゃないんですが、他都県から来られた方が罹患されて、それでこちらでお仕事をされていって、それが地元で一緒に働いている方に感染されたということになっていました。これ、同僚議員もいつも言っていますが、新宮の皆さんが、市民の皆さんが、やっぱり外に出たい、外でお食事したいというても我慢されていると。そういう方に対して、本当に残念だったと思います。 今後とも、医療従事者の皆さんに頑張っていただいて、私たち一般人の命を扱っていただいている方ばかりですので、医療センターの職員の皆さん、頑張っていただきたいと思います。 そして、これも以前にも私お聞きしたんですが、今年度からHCU、高度治療室、これについて、令和3年度ですか、これは当地域で初めてになるということで、やはり地域医療支援病院という肩書をいただいているというんで、県からの支援もしていただいているおかげだと、私はそう思っております。これについて、現在進行している状態をお聞かせ願いたいと存じます。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  あまりなじみのない言葉かもしれないので、少し説明させていただきます。 当院の病床は3階から5階までが急性期病床であります。そこに入院されている急性期患者とは、症状が発症してすぐのため刻一刻と変化していく状況の患者さんであり、手厚い看護が必要となりますが、高度急性期とは、さらに重篤な、例えば手術直後とか、重篤な救急患者に対して、状況の早期安定化に向けて、診療密度が特に高い医療を提供するものであり、HCUは、その機能を果たすことができるハイケアユニットと呼ばれる病床であります。当地域においては、この機能を備えた病床がないため、当院に設置するものであります。 ◆15番(福田讓君)  ということは、串本町から尾鷲市までの間で、HCUを今度設置するというのは、知り得る範囲で結構ですが、うちの市立医療センターだけでしょうか。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  一応県の地域医療構想の話ですので、和歌山県内の当地域、なので新宮医療圏にはございません。 ◆15番(福田讓君)  分かりました。以前は、医療センターはICUだけでしたので、以前にも聞いたんですが、補足で、HCUの場合は4人の患者様を1人の看護師が、普通は8対1ですね、患者さん8人に対して看護師さんが1人の体制を密にして、重篤患者を常に見守っていけると、そういう形ということで間違いないですね。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  通常の急性期病床では、当院は10対1です。それがHCUでは4対1ということで、4人の患者に対して1人の看護師という形になります。 ◆15番(福田讓君)  分かりました。HCUによって、医療センターが今度大きく機能もアップするということで期待をしております。 それで、医療センターに、以前も聞いたんですが、HCUの設置場所というんですか、それについてお聞きしたいです。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  当院の3階の4床部屋6室分を改修して、HCU病床を5床設置いたします。 ◆15番(福田讓君)  分かりました。 そしたら、4階も50床ですね、今あるの、間違いないですね、どうぞ。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  4階は、4階西、4階東合わせて100になります。 ◆15番(福田讓君)  100床やね、分かりました。 それで、恐らくこの建設工事が始まりますと、患者様が入院されていますし、まして今は面会謝絶となっているし、大きなコンクリートの鉄筋造りですから、かなり改造するためには防音、粉じん等が飛ぶと思います。その点について、工期ですか、これは始まって入札されることだと思いますが、そのあたりのスケジュールはどんなんでしょうか。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  新年度予算がお認めいただきましたら、入札等の事務の準備に入っていきまして、実際、工事を開始してから6か月程度の工事期間を見込んでおります。 ◆15番(福田讓君)  今月、予算ということは、大体4月、これで3月の予算が通ったら、6月か7月頃から工事に入るわけなんですか。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  その予定でございます。 ◆15番(福田讓君)  ということは、半年、6月やったら、今年いっぱいですね。分かりました。 特に、この工事をしている間に、恐らく中での騒音、かなり私は高いと思います。コンクリの部屋、鉄筋の部屋を崩しながら、そこへ造っているんですね。あとは、枠を造られると思うんですが、そういったことで苦情も恐らく出てくる可能性があると思っていますので、そのあたり十二分に配慮されまして、また診療される階の方にも不安を与えないような、特に工事関係者に対しては厳しく指導していただきたいわけなんです。どうですか。 ◎医療センター庶務課長(岡本真治君)  当院といたしましても、患者の治療が何よりも優先すべきことでありますので、その妨げにならないように関係者と綿密に協議し、タイミング等を見計らいながら慎重に作業を行っていきたいと考えております。 ◆15番(福田讓君)  ぜひ。必ずかなりの大きな音が出ると思います、初めは。大体進んできたら、後枠を造ってやっていくだけですから。そして、換気です。特に気をつけていただきたいと思います。それをやっぱりやっていただいて、やはり医療センターに安心して診療に来ていただくように。 今でも、やっぱりそういう風評被害がところどころで聞きますから、私も、医療センターは、今6階にコロナの人がもし入ったとすれば、これは、感染症の指定を受けている、知事の指定を受けている病院ですから、受け入れなければならない責務があるとしか私ら言えませんので。だから、もう絶対そこしかないということを大体こうして話したら分かるでしょうと。責務があるということは、それだけ名誉ある病院だからということなんですよね。今後とも職員一丸となって、院長を先頭に頑張っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 医療センターにつきましては、ずっとやっていますので、今回は特にワクチン、今、田中部長もお答えしていただきましたように、田中部長は、新宮市民のほうのワクチンの担当の部長ですから、医療センターの場合は3月17日、もうじき来週ですね。それで19日までに打っていただいたら、看護師さんらも少しでも心の休まるし、また一丸となって患者さんに対して親切に看護をしていただけるものと、私もそう信じておりますので、よろしくお願いいたします。 続きまして、選挙管理委員会についてお聞きをいたしたいと思います。 あまり選挙管理委員会のことは一般質問には出てこないと思います。これは局長、選挙管理委員会は局長が一応主になってやっていただいていますし、今回、また10月24日にも市長選挙が行われますね。もう決まっていますね。17日告示、24日投票ですね。 以前も、5年以上前ですか、先輩の杉原議員が、一人でも多く投票率を上げるために、彼が他府県へ行って調べてきたんでしょうね、移動投票車です。これについて、当時、馬込局長おらなかったと思うんですよね。かなり、これに対しての質問をされておりました。 当時は研究課題だということで、それによって弊害のこともあるだろうということで、もう5年以上にはなってきます。それについて、ちょっと経過報告をお聞きしたいんですけれども。 ◎選挙管理委員会事務局長(馬込克彦君)  移動投票車の件につきましては、先日3月1日に選挙管理委員会がございましたが、その際に、選挙管理委員の皆さんにも説明させていただいたところで、特に山間部などの過疎地域におきまして、投票所をやむなく閉めなければならないということがあります。そうした場合に、投票の機会の確保のための有効な手段の一つとしまして、他の市町村においても導入が進んでいる状況です。 現在、新宮市におきましては、熊野川地域において有権者の数が少ない投票区が幾つかありますが、今のところ、選挙の当日に投票所を開くことができておりまして、選挙管理委員会としましては、選挙日当日に投票所に行けるということが、地域の方にとりまして一番投票しやすい環境と考えてございます。 今後、さらに有権者の数が減って、投票所の開設ができないとなった場合には、議員おっしゃられております移動投票車の導入、また平成24年に鎌塚、瀧本の投票所を閉鎖したんですけれども、その際には、選挙当日に公用車での送迎というのを行っております。そちらのいずれかの方法で、地域の有権者の方の投票の機会を確保したいというふうに選挙管理委員会としては考えてございます。 ◆15番(福田讓君)  いつやったかな、総務建設委員会でもお聞きしたんですが、費用はそれほどかからないんですね。有田川町ですか、そこでも実施されているということで、恐らく選挙管理委員会の局長も、その実情を聞かれたと思うんですが、どのような形になっていますか。 ◎選挙管理委員会事務局長(馬込克彦君)  有田川町のほうで費用等は確認してございます。そちらでかかった費用ですけれども、車内で使う記載台とか照明、マグネットの看板とか連絡用の携帯電話、それとあと雨天時に備えてのワンタッチテントというんですか、そちらを購入しておりまして、その費用としましては約40万円かかったと聞いてございますが、ただ有田川町の場合は2台走らせておりますので、単純にしまして、半分にして20万円程度と想定されるところです。 ただ、実際に新宮市で移動投票車を導入するとなった場合の費用につきましては、なるべく今あるもので補うようにしまして、費用は抑えていきたいと考えてございます。 ◆15番(福田讓君)  有田川町いうたら8,000人ぐらいやったんかな。新宮市は有権者が2万3,000人幾らありますね、まだ。有田川はそんなにないですね。 ◎選挙管理委員会事務局長(馬込克彦君)  有田川町は、これはちょっと昨年の3月の数字になってしまうんですけれども、有権者数が2万2,202名となってございます。 ◆15番(福田讓君)  2万人、町にしては多いですね。だから、ほとんど私どもの新宮市と、3,000人足らずですね。同時にあそこはかなり面積が広いと思います。新宮市は熊野川町と合併して面積が広くなっていますが、それ以前でしたら、高田、旧新宮市内、それで三佐木地区ですか。それを考えますと、特に、私は局長に申し上げているのが、熊野川町とか高田の方、高田は、あそこはまとまっておられる地区ですからよろしいんですが、新宮市熊野川町は瀧本から玉置口、嶋津、そして篠尾と。特に西敷屋に投票所あるんですね。そこへ東敷屋の川あるから渡って、敷屋大橋を越えて、西敷屋まで投票しに行かねばならないという不便な地区なんですね。 一般論で言いましたら、高齢者が増えてきまして、誰かに乗車をお願いしていかねばならないと。そしたら、乗車を、乗って行きませんか、奥さん、旦那さんと言われても、ありがたいんですけれども、選挙となったら、皆自分が投票したい人というのは、大体お決めになって行くわけなんですよね。だから、遠慮するというんですよね。だから、そのあたり、今お聞きしますと、嶋津地区、そして瀧本地区、そして鎌塚地区は公用車で送迎していただいていると。ありがたいことですけれども。東敷屋は、現在それをされていないと思います。そのとおりですね。 ◎選挙管理委員会事務局長(馬込克彦君)  そのとおりでございます。 ◆15番(福田讓君)  だからそのあたりも、送迎をできるんでしたら、しかし熊野川町も、それだけの職員が手に回るかということもありますし、局長にお聞きしたいんですが、選挙管理委員会の最も大切な責務とはどういうことなんでしょうか。 ◎選挙管理委員会事務局長(馬込克彦君)  一番大切というか、先ほど話しさせていただきましたが、投票の機会を確実に確保するというのが一番大事だと考えておりまして、そのほか投票率の向上につきましても、当然大切なことと考えてございます。 ◆15番(福田讓君)  そのとおりですよ、全く。公平公正に市民の方に投票していただく場所を設置して、そして安全・安心に投票所に行っていただけるというのは、これは選挙管理委員会の責務ですから、そのために移動投票車、そして職員の皆さんが一人でも多く投票率を上げたい。そして、やっぱり審判を仰ぎたいということで、当日に職員が配置して、市の公用車でしていることということですね。期日前投票なんかはしていませんね。 ◎選挙管理委員会事務局長(馬込克彦君)  送迎につきましては、当日の鎌塚、瀧本での送迎を行っているということでございます。 ◆15番(福田讓君)  選挙管理委員の職員の皆さんを見ますと、大体5人ぐらいですから、これは市の職員の皆さんが手分けしてやっていただけていると思うんですが、特に熊野川町は広いですから、本当に重労働になってくるんじゃないかなと私も思うんですが、今後とも、今、5年もなってきて、投票所のことも大事ですし、適正な配置、それも含めて一人でもやはり投票率を上げていただきたい。やはり、行きたくても行けない人が多いということでございますので、早急に考えていただきたいと思います。やっていただけますか。
    選挙管理委員会事務局長(馬込克彦君)  最初にも申しましたが、現在、選挙人の数が少なくなっております投票所が三つほどございます。それで、要は選挙日当日に投票できるという環境が、選挙人の方にとっては一番よい環境と考えてございまして、その環境が損なわれるときについては、必ずそういうことを導入していきたいと考えてございます。 ◆15番(福田讓君)  早急に考えていただきたいと思います、もう6年目になってきますから。それが弊害があるというんでしたら、私は何も無理なことは言わないつもりなんですが、やはり特に田舎のほうは、高齢者がほとんど、熊野川町、限界で消滅していく状態なんですよね。だから独り暮らしの方もある、足腰も悪い。今度、デマンドタクシーによって、市民の方は喜んでいます。100円で、往復200円で、タクシー使ったら、往復したら1万8,000円するとか、距離にして、タクシー会社が走ったら。本当にありがたいことで喜んでおります。 でも、だったらタクシーを使うわけにはいかないと思いますが、職員の皆さんの努力によって少しでも投票率を上げていただいていることには感謝しておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。 さらに、私からお尋ねしたいことは、今選挙の、市長選挙、市議会議員選挙でも大体68%ですね。大体新宮市、前回も市議会議員も68%、市長選挙も69%ぐらいですね。だから、私はちょっとお聞きしたいんですけれども、これできなかったら結構です。旧新宮市、そして三佐木地区、高田地区、熊野川町地区と、どれだけの投票率というのは発表にないんですよね。これは、全体としては言わないんですが、こういうことの発表というのは、私もちょっとお聞きしたかったのは、できるものでしょうか、できないものなんでしょうか。 ◎選挙管理委員会事務局長(馬込克彦君)  普通は、全体の投票率のみ発表しておるところでございますが、個々の発表というのも特に問題はないと考えてございます。 ◆15番(福田讓君)  私、なぜ聞くかと言うたら、やっぱり全体やったら、どこの地区の人が不便をかけているかということは分からないんですよね、一概にはそうは言えませんけれども。だから、そういうことができるんでしたら発表していただければ、できなかったらいいんですけれども、いろんな個人情報とかなって重なったらあれですが、今の御答弁では、できるんでしたらやっていただきたいと思います。 馬込局長、選挙管理委員会のお仕事が、常日頃から次の選挙、次の選挙、この10月衆議院選挙でしょう。あなたのところは、それの準備に向かって仕事を進められております。 あともう一つ、選挙ポスターの掲示板がありますね。掲示板をもっと、こんなところでも掲示板要るんかなと思うところもあるんですよ。だから、そのあたりも精査していただいたり、やっぱりやっていただきたい。 それで、前回もお願いしたんですが、仮に市議会議員でしたら、20名ぐらい出て15名という形でしたら、看板よりも背の低い方でしたら、一番上の1、2、3、4番、背のちょっと低い方が届かないんよね。下に来たら、今度は見えにくいと。そのあたり、業者の方ときっちりと確認しながら、見ていただけることが大事ですから、選挙というのは、市民の方に公平に、こういう方だということの、自分の政治信条を訴えてやっているんですから、貼りやすく、そして見てはっきり分かる。それで貼っていただける方も無理せずに、はしごを持っていってかけたこともあるんですということを聞いていますので、よろしくお願いします。 それをぜひやっていただきたいと思いますので、選挙ポスター掲示板の、私の考えを申します、一般質問です。まだ多いと思います。隣にあって、また隣と。そういうところは、もっときっちりと精査して、新宮市民の有権者2万3,000人が、やはり大体ここは必要だということを、これ減らしても法律に違反じゃないんでしょう。 ◎選挙管理委員会事務局長(馬込克彦君)  ポスター掲示場の数ですけれども、こちらは公職選挙法のほうで決まっておりまして、選挙人の数と投票区の面積で設置すべき数というのが決まってございます。 ただ、その数につきましては、県の選挙管理委員会と協議しまして、増減することができるとなっておりまして、新宮市の場合は、法定ですと226か所のところを、現在は、実際のところ200か所というふうに減らしてございます。 ◆15番(福田讓君)  大体、毎年新宮市も熊野川町も減になっています。それのほうがやはり効率が上がると思いまして、こうやって質問しているわけなんで、別に県と協議されて、法律に違反せん限り減らしていくと、それをやっていただきたいと。私は、これは一般質問ですから、私の考えを言っているわけで、別に増やせという人もおるかも分かりませんけれども、私はそういう考え持っていますので、できればそうやっていただきたいという形です。 以上です。 中途半端ですから、ごめんなさい。 議長、もしよかったら、休憩していただければありがたい。できなかったら行きます。 ○議長(久保智敬君)  昼食のため、午後1時まで休憩いたします。 △休憩 午前11時34分--------------------------------------- △再開 午後1時00分 ○副議長(東原伸也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 15番、福田議員。 ◆15番(福田讓君) (質問席) 先ほど、私、今病院に通院しておりまして、胃炎の関係で薬を頂いて、ちょっと気分が優れなかったので、誠に議長に御配慮願って、20分前に休憩を取らせていただきました。ありがとうございました。 では、続いて一般質問を行います。 市長の政治姿勢についてお伺いいたします。 本題に入る前に、前日、屋敷議員が市長の出馬について質問をされておりました。市長、もうこの10月17日告示、24日投票ですね。もう近づいてまいりました。市長は後援会、また支持者と相談されてお答えされるということで、私はごく当然だと思っております。議員選挙と違い1万人ほどの支持が不可欠ですので、慎重になられるのも至当であり、田岡市長の政治理念からすれば、深慮遠謀そのものであると考えられます。 市井の声を聞きますと、今回の選挙に向けて立候補を予定している人もおられるそうで、優秀な方だとお聞きいたしております。何人かは存じません。 田岡市長も立候補されたときは、48歳の若さであったと思います。毎日放送の記者をされており、政治の中身は御承知だったと思いますが、自治体の議員を経験せずに市長に立候補される、その勇気には私は大きな感銘を受けておりました。そして、県議会の重鎮と言われた方、そして元市長経験者を相手に厳しい選挙を戦った。僅差で当選されました。あれから早いものですね、市長、12年ですよ。光陰矢のごとしと申しますが、月日がたつのも早いものです。 新人市長として当選されてからは、私の記憶では議会対策には特に腐心され、1期目は厳しい田岡市政の中で耐え抜く人格を磨かれ、「市政は市民のために」の政治理念を崩さずにやってこられましたと、私はそう記憶いたしております。 その間に、平成23年の紀伊半島大水害では、災害処理、復興対策に、昼夜を問わず職員と市民とともに奔走されました。そして、昨年からの未曽有の新型コロナ対策と、決して田岡市長にとりましては順風満帆とは言えない政治環境で、市政を担当されてきたと私は思っております。 本当に、市長、若いということはいいことですよね。市長は当時48歳だったんです。でもね、市長、若いときから政治を御苦労された人と違って、見てください、最近の若い市長のすることを。新聞、テレビでも報道されている最たるものは、千葉県市川市長が市長室に公費で360万円を使いシャワー室を設置し、また議会もそのことを知らなかったとは、誠にお粗末で話にならない、政治倫理にもとる、市民を侮辱する何者でもない狡知な若い市長の考えである。さらには、大阪府池田市長も同じく、市長室にシャワーを設置し、市民のひんしゅくを買っていると報道されておりました。2人とも、私物と公共の区別もできないような人格であり、誰ゆえ若い人という人気と今風の波に乗って、市民は何とかしてくれる期待感とパフォーマンスで市長になられただけであると、私は推測しております。不幸なのは市民であります。真に政治家としての資質の低さを露呈したものであります。 私はそれとは違い、田岡市長のように、市長就任当初から市民の代表である議会対策に腐心され、市長の権力を握れば何でもできるというような甘い考えを持たずに、常に相手に対してしんしゃくの心を持って対応されてきたからこそ、新宮市政において初めて3期連続で市民の信頼を得て市長に当選できたと、私は確信いたしております。 今、新宮市は新型コロナによって、全国の自治体と同じく、厳しい経済環境に置かれております。特に新宮市は商業のまちである。ゆえに、一般質問の中でも同僚議員からは、特に飲食店をはじめとする多種多様の職業に従事されている方々への支援策を求めているわけでございます。昨日も同僚議員からいろんな支援策、本当に議員の皆さんもいい考えを出して、市長に対して提案をされている、提言されている。市長もこれに応えていただけると、私はそう思っております。 では、予算大網についてお尋ねをいたします。これは順番どおり、全体を含めていきますのでよろしくお願いします。 まず、5年ごとに開催される総合防災訓練について、新型コロナ環境の中でどのような内容で実施されるのかをお聞きしたいと思います。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  今回の総合防災訓練でございますが、市民参加型の訓練を予定いたしております。 訓練の内容でございますが、大規模災害に備えまして、避難者自らが避難所の運営に関わる実践的な避難所運営をはじめ、関係機関にも参加いただきまして、連携強化を図るような訓練を行いたいと思っております。 ◆15番(福田讓君)  特に、3密を避けてやっていただけるわけなんですね。5年前にもやっていただきましたときは、こういう異常事態がなかったですから。そのあたり、市民参加型と書かれていますので、どういった関係の対策を取られて、この訓練を進めていられるかということをお聞きしたかったんですが。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  現在、コロナ禍でございますので、コロナの感染も意識したような訓練内容、市民参加にならなければいけないと考えております。 具体的な内容につきましては、これから検討するということになりますけれども、当然、議員御心配いただいているようなことに関しまして、しっかりと対策を取っていきたいというふうに考えております。 ◆15番(福田讓君)  ありがとうございます。 コロナの感染予防ということで、これは9月頃にされるんですか。それは秋ですか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  現在のところの開催予定日につきましては、11月3日ということで考えております。 ◆15番(福田讓君)  そのお答えでしたら、ワクチンも、4月に一般の方も接種していただけるから、少しは、安心ということじゃないんですが、気持ち的にそういう気持ちになって市民の方も参加してくれると私は思っております。マスク着用とかいろんなことがありますけれども、くれぐれも気を遣われてやっていただきたいと思います。 そして、別に学校での子供たちの防災の基礎知識というのは一番大事ですし、子供の頃から東南海地震に備え、そういう大水害に備えて、子供たちに対しての学習指導を行っていると言うていますが、そのあたりはどちらの課がお答えしていただけるでしょうか。簡単で結構ですよ。 ◎教育長(速水盛康君)  各学校、それから園とも、定期的に防災訓練というのはやっております。逃げるということと併せまして、火災を伴う避難行動というのを定期的にやって、実際に訓練をしながら、非常時に対しては学校全体、組織的に動いていくという、そういった役割を果たしていくための訓練をやってございます。 ◆15番(福田讓君)  子供たちは新宮市の宝ですので、小さい頃から防災に、なれ親しむという言葉は大変申し訳ないんですが、いつ来てもそれに対応できる子供たちの備えというんですか、これはしっかりと学校でやっていただきたいと思います。 さらに、避難所でのパーティションの活用で、防災対策課長も訓練をされていると聞いております。このパーティションの活用について少しお聞きしたいんですが、これは空気で膨らまして、温度が高い方とか、少しコロナに疑いがある、風邪が引いてある方たちをそこへ入っていただいて、同じ避難所で別のところへその方を案内すると、こういう形でやっていただいておると思うんですが、そういうことでよろしいんでしょうか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  体調が不良な方に使っていただきますパーティションでございますが、2.1メートル掛ける2.1メートルのワンタッチパーティションというものでありまして、袋から出しましたらすぐに広がる、こういうものでございます。体調不良者の方につきましては、そちらの区画の中に入っていただいて過ごしていただくというふうな対応で行っております。 ◆15番(福田讓君)  このパーティションは、今、新宮市防災対策課ではどのぐらいの備蓄がございますでしょうか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  ただいま申し上げましたパーティションにつきましては、現在、市内に152保有いたしております。 ◆15番(福田讓君)  分かりました。 これを使って、そういった3密を防止し、コロナの対策にとって一番いいと思いますので、特に防災対策課の方々は、夜でもこれを訓練されたということで、本当に熱心にやっていただき感謝したいと思います。常に防災に備えて、市民の命を守るために、課長はじめ防災対策課の職員に頑張っていただきたいと思います。 続いて、GIGAスクール構想で、今、子供たちがタブレットを全員に配付されております。PCを活用することは、現代の学びの象徴ですが、目に対する負担も増大してまいることは報道機関でも発表されております。近視等や他の目の病気が、酷使により増えているということでございます。 タブレットをこれから中心にやっていくわけですが、子供たちが、パソコンですね、タブレットと言っても、すごく疲れます。私でもやっぱり20分ぐらいしたら、休憩せなんだら、もう目が疲れてきますしね。子供のときからタブレットに親しむことはいいんですが、目の健康に対しては十分御留意願いたいし、そのあたり、教育委員会としては、タブレットを使っている間、休ませるということの、そういう指導もなさっていると思いますが、その件をお聞きしたいと思います。 ◎教育部次長兼教育政策課長(澤原謙二君)  GIGAスクール構想に伴う端末につきましては、先般もお答えいたしましたように、もう既に各学校のほうに配置済みでございまして、Wi-Fi等の環境も整備を完了いたしております。徐々にではございますが、各学校でタブレットを使った授業というのも始まってございます。 もちろん、今、議員御指摘のとおり、長時間タブレットを使うということになりますと、目が疲れるという状況もございますので、学校のほうにおきましては、適宜休憩時間を取って、長時間タブレットを使用することのないように指導しております。 ◆15番(福田讓君)  ありがとうございます。 それをきっちりしていただかなければ、気づいたときにはかなり目が衰えていると。人間というのは、両方で見ているわけなんですね。だから、片っ方の目が少し酷使してしまっても、いいほうで見ていますから。私は家で必ず毎日、就寝するとき、右を見て、こう押さえて見ながら、大体左、私も左が少し弱いんです。それをずっと続けています。私の知人が、パソコンばっかし見ていて、ある日びっくりしたと。結局左が衰えていって、右で見ていたら、右が悪なって、慌てて病院へ走ったらしいです。そういう事例が私の知人でございました。まだ40代です。 やはり、これからの日本で起業される方、勉強される方もパソコンを使いますので、まあ自分が注意しなければならないことは当然ですが、特に学校が、教育委員会が推奨して、国の政策もありまして、これからはタブレットで学ばなければならない。こうしてコロナ禍において、授業の中にタブレットを用いてやっているんですから。特に、私は目が一番大切だと思いますので、教育長、ぜひともそのあたり、子供たちに負荷にならないように、これは親御さんも注意しなければならないんですが、うちがそれを提供しているわけですから、十分に気をつけていただいて、勉学に励んでいただきたいと思います。いかがですか、教育長。 ◎教育長(速水盛康君)  学習環境を整えるという、そういう趣旨であろうかと思います。特に教室の中というのは、明るさというんですか、照明等の明るさのルクスというんですか、そういったものを含めて、子供たちがパソコンと併せて使う環境を整えていくということについても、今御指摘のとおり、留意をしていきたいと思ってございます。 ◆15番(福田讓君)  分かりました。 新宮市の将来を立つ子供たちですから、元気で、やっぱり目をなるべく酷使しないように、そして勉学に励んでいただくよう、教育長にもよろしくお願い申し上げます。 続いて、高田テニス場の活用について、議案でも御質疑をさせていただきましたが、近隣町村にはないというものを造っていただいたと。これをいかにして、今コロナで外へ出る機会のない方が多いんですね。テニスでしたら距離が離れていますから、私は今回、高田テニス場が整備されたということは、もう少し高齢者から若い方々も高田へ足を運んでいただく、そして高田の活性化になるということで期待しております。 そしてもう一つ、近隣町村で、これだけの8面を持っている人工芝というのは、なかなか私はないと聞いているんですが、ここでいろんな大会をしていただいて、新宮市には高田という新しいテニス場が完成したあると、これをもっともっと近隣町村、ほかにも県下にも広く知っていただく。どういう、これからの広報の仕方なんですが、そのあたりいかがでしょうか。 ◎生涯学習課長(南拓也君)  現在、広報の仕方につきましては、これから合宿誘致にも力を入れまして、社会人、大学やクラブ、サークル、高校生の誘致を行っていきたいと思っております。 また、新熊野体験研修協会とも今後相談しながら、テニス場や雲取温泉を使っていただけるよう、コラボしながら頑張っていきたいと思っております。 ◆15番(福田讓君)  立派なテニス場ができましたので、これを広く広報していただいて、近隣町村から県下一円でも、新宮市に行けばこういうテニスコートがある、そういう形のPRをどんどんやっていただいて、これからが大事なんですね。丹鶴ホールと同じなんです。いいものができても、これからこれを活用して、新宮市に活気を、コロナ禍からアフターコロナですか、それに向けて頑張っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 続きまして、丹鶴ホール、これ、文化複合施設と呼ばせていただいたら大変失礼になります、もう決まっていますからね。市長、丹鶴ホールについてお尋ねをいたします。 これ、いろんな経過がありまして、議会でも2日間徹夜で審議されました。そして、ここにおられる、私はいつも言うんですが、議場に来られる方は、私は、国の役人と、いわば官僚の皆さんです。市長の下で、国へ補助金を取りに奔走されてきたと思います。あれを思い出しますとね、議会から、都市再構築戦略事業に補助金をもらうのに、そんなものできるんかと、おかしいんじゃないかと、百条委員会を設置するということを提案されて、否決になりましたけれども、厳しいほどの補助金の獲得には、並々ならぬ努力をされたと思います。 市長も二階先生の元へ頻繁に通われ、これは国の補助金ですからね、全額。かなり初め、何か所か、そういう手を挙げたところがあったんでしょう。その中でうちがそれを入れていただいたんですね。そうですね。 ◎企画政策部長(新谷嘉敏君)  この制度が始まって、新宮市もその初段採択の中の、ちょっとすみません、数字はあれなんですけれども、本当に10もない自治体の一つに採択されたという経過でございます。 ◆15番(福田讓君)  そのことで議会は、2日間も徹夜で審議しました。傍聴者も毎晩100人、新宮市始まって以来、いろんな方が傍聴に来ていただきまして、議員も真剣となって、丹鶴ホールの建設に向けていろんな声を聞いて、市民の中にも、そういうお金を使うんでしたら、もっと災害とか、ほかに使用したらと言う方もいらっしゃいました。 これはなぜかと言うたら、新宮市が、民主主義が物すごく浸透しているんです、田舎と違って。私の熊野川町でしたらこういうことはなかなかないんです。やはり新宮市はまちです。なぜ新宮人かと言われると、びっくりしますよ。私は熊野川町出身ですから、熊野川町人と言いませんけれども、都会の人は新宮人と言う。なぜ新宮人と言うんでしょう。それだけ歴史、文化、教育、有名な土地なんです。だから、新宮人には新宮人の誇りを持って、このまちで住んで、やっぱり都会の人から見たらすごく羨ましがっております。歴史、文化、芸術もある。お隣、この市町村を見て、芸術、文化のあるまちって、恐らくあまりないと思います。歴史はあって、温泉はあって、しかし芸術、文化。すごいじゃないですか。 そのことによって、文化複合施設と、お名前は変わりましたが、募集で丹鶴ホールということで、市民の方からのやって決定したわけです。新聞で、ここに持っているんですけれども、投書がありまして、若い高校生が音楽部に入っておられて、文化ホールで演奏することを夢に見ていたと。でもできなかったということで、残念がった投書がございました。 だから、これから新宮市を巣立っていく若い子供たちが、これから海外に出ていかなければならない。そうなれば、地元の文化、芸術もしっかりと頭に入れて、これからは世界に羽ばたいていかなければならない子供たちを育てていかねばならない。これは教育委員会も、やっぱり頑張っていただきたいと思います。そういう土地柄なんですよ。 これ、63億円ぐらいかかっていますね。そのうちで、新宮市が持ち出した一般財源は幾らですか。 ◎財政課長(小林広樹君)  今、議員さんおっしゃいましたように、総事業費は63億円程度ございます。その中で、過疎債でありますとか、あと合併特例債、そして先ほどの話にありました国庫を活用しまして、最終的に市の実質負担というのは、今のところは12億円程度かなと試算してございます。 ◆15番(福田讓君)  それは、63億円の中で、過疎債も返還も入れてでしょう。じゃ、実費的にうちが現金で出したというのは大体12億円ぐらいですね。それでよろしいんですね。 ◎財政課長(小林広樹君)  借入れを行いまして、償還はこれからになりますけれども、その償還分で市の負担になる分、例えば過疎債であれば30%、そういうのをカウントしていきまして、トータルで12億円程度になると考えております。 ◆15番(福田讓君)  過疎債の利子も払って、全て払って、うちが実費で出すのは、過疎債の中の返還金も含めて12億円ということでしょう。63億円から12億円ということは、51億円、国と県と基金とか、それでできたんでしょう。 ◎財政課長(小林広樹君)  基金は市の持ち出しと考えまして、63億円あるうちの、ほぼ20%ぐらいになるかと思います。 ◆15番(福田讓君)  これは、私、なかなか市民の方というのは、自治体がどのようにして運用されているかと、ちょっと御存じない方も多いんですよね。だから、60億円もかかった、63億円かかった、そんな金があるんだったら防災に使ってください、道の拡幅に使ってくださいという方もいらっしゃいますけれども、自治体は普通、このような補助金とか、補助金って全て国の税金ですけれどもね、それがあってこそ成り立っているわけですね。自治体というのは、市民の方に申し上げるんですが、普通の会社やったら営利が目的ですからね。とてもこういう市民のための維持費とか扶助費、いろんな市民に対する国からの補助があります。それで成り立っているわけですから、3割自治体、今、これ予算見ましても、大体2割ないもんね、新宮市の市民が税金で払っているのは。あと残り、ほとんどそういう補助金で賄っている。 その中でこういう事業をやっていくというのは、あなた方がしっかりして、国の補助金、二階先生にお願いして、そういうことをあなた方が国の補助金、県の補助金を、他町村に負けずにしっかり頑張ってくれたから、私もあのとき百条委員会に反対して、否決されましたけれども、私はそういう職員が間違ったことをしていないと、私は信じて、私も反対しましたよ。結局、100%来たんでしょう。違うんですか。 ◎財政課長(小林広樹君)  国の交付金につきましては、対象事業費の2分の1が交付される予定でございます。 ◆15番(福田讓君)  本当に、これ、50年に一度の大事業ですね。私が高校生のときは、あの市民会館のあのステージへ立ちたかったんです、いろんなことで。それだけうれしかった、立たせていただきました18歳のとき。だから、今ああいう建物はもう旧式ですね。今度できるのは、吹き上げの、他に類を見ない斬新な、そういう建物だと私は思っています。新宮市が、いつも言っていますが、経済で、教育、文化、歴史も、常にトップランナーとして他の追随を許さない、やはりまちであると。新宮人の誇りであると。私は、この市議会議員をさせていただいて14年になります。市長は今度12年ですね。2年だけです。でも、新宮人の誇りだということ、私も新宮人に加えていただいて本当に感謝いたしております。 これも、皆さんの日頃からの、課長、部長、そして職員の皆さんが、これに対して補助金を取って、いかに市民の税金を使わなくして物を建設すると。それはあなた方の、官僚としての責任ですから。ほいで最終的な決断は市長が、国会議員、いつも言っています二階先生はじめ、世耕先生、鶴保先生、国会議員の方もいらっしゃいます。特に二階先生は、自民党の幹事長としても偉大な力を持っている。よく頑張っていただいたと思います。 しかし、今度皆さん、これが完成してからが大事ですね、教育長。1億円と言われている管理費ですか。今度、5月から開館の申込みをして、10月にセレモニーをやっていくんですが、これからがやっぱり一番大事だと思うんですね。だから、私も本当に、これ、職員の皆さんが向こうへ移られて、管理をしていただくと。そういうことですね。だから、それだけでも人件費も要らないと。だから、これからのが大事ですね。 文化複合施設という名前じゃなしに丹鶴ホールというのは、やっぱり営利を目的に、そういう業界の方も使っていただきたいこともあるし。ほんで芸術、文化として、そして熊野学センター。だから、もう総合、複合という言葉は今は使いませんけれども、そういう目的でしょう。ただ芸術、文化だけ。それともう一つ、いわゆる都会のやはり有名な方もこちらに招聘して、都会へ行かなくても、そういうセレモニーじゃなしにですけれども、そういう事業もできると。そして、地元の方にも喜んで使っていただけると。子供たちもあそこのホールへ立って、自分のお稽古事とか、学校で学んだいろんなことが発表できる。いろんなジャンルですね。私はだから複合施設だと思っています。文化と歴史とだけじゃないと思うんです。 そして、4階という。初め反対もありましたね、教育長。4階になったら子供たちがエレベーターに挟まれて、あの当時亡くなられたお子様もいらっしゃいました。そういうことも恐らく、建設に携わった教育委員会はきっちりとそれを精査して、安全・安心で文化ホールへ来ていただけると私は信じています。いかがでしょう。 ◎教育長(速水盛康君)  今、いろいろと御説明いただきました。複合的な施設として大きな相乗効果をもたらすと、そういうものになってございます。 特に、ホールの事業につきましては、広く自由に市民の方々にお使いいただくと、そういう意味での一つの貸し館事業であります。 もう一方では、我々が、市が行うという自主事業ということで、様々な市民ニーズに応えたようなものを計画して自主的に行っていくと。さらには4階部分の図書館についての御指摘もございましたので、いろいろとそれまで建設に至るまでの経過、いろんな御指摘をいただきましたから、そのことについては真摯に私たちも受け止めて、きちんと課題を克服しながら実際に実施運営をしていきたいと、そのように考えてございます。 ◆15番(福田讓君)  よく地元の新聞の記事を見ますと、新宮市ができたと。しかし、高田とか熊野川地域の人に、いろんなイベントとか新宮市公式の行事とかあったとき、車の便ですか、そういったときの対策をもっとしっかり考えていただきたいという社説ですか、書かれていました。そのあたりも検討されて皆さんが使っていただける、まず地元の人が使っていただける。そして、近隣町村の方、私は尾鷲市から串本町までの大体10万人の人にやっぱりこれも使っていただきたい。こんな新しい建物というのは、なかなか他には類を見ないと思います。 ぜひともこれはもう管理の運営ですね、そこだけもうしっかりやっていただかなければ、当初から1億円という形の費用がかかるということですが、これ私がどうああせえというようなアイデアはあるわけではありませんが、丹鶴ホールを使用していただける、その使用料だけでもこれをいかに増やすか。それが一番のキーポイントじゃないんでしょうか。それで都会に行かなくても、地元でこういうことを招いていただけるというような、そういう会社もありますし、ただ管理はもう一応、新宮市が1年間初めは直営でやるわけですよね。教育長はじめ担当の課長、部長、大変だと思いますよ。それでその当日のセレモニーとかいろんなイベントのとき、これ1,000人も一遍に入れるわけができませんね。これもなかなかよく考えてやっていただけると思うんですが、そのあたりいかがですか。 ◎文化振興課長(福本良英君)  現在、コロナウイルス感染対策も行わなければならない状況でございますので、そういったことも踏まえながら、開館記念事業に向けて準備を進めていきたいというふうに考えております。 ◆15番(福田讓君)  コロナ禍の中で、せっかく立派な、斬新な丹鶴ホールができた、ちょうどコロナの、未曽有のコロナ禍の中の真っ最中で、これを運営して、またこれを開館するためには大変な御苦労があると思いますが、しっかりと十分に精査してやっていただきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。 続いて、佐藤春夫記念館の移転についてお聞きします。これは、前日も同僚議員も御質問されていたと思うんですが、これ東京からあれを解体してこちらへ持ってきたんですね。そうお聞きしています。そうしますと、あそこへ来て建てられた、それからかなり年数がたっていると。今度の予算で5,000万円を超える費用がある。これは用地買収だということでございます。あの地ははたに小山がありますね。そして、そこにイエローゾーンということで、いろんな議員からも御質問、質疑はあったと思いますが、私はもう前から思っていたんです。速玉大社のところは本当に歴史のまちでしょう。佐藤春夫先生といったら文化ですね。文芸者ですね、有名な。あそこにあってちょっと木が多くてちょっとこう暗い感じがするんですよね。だから私の希望は、丹鶴ホールのほうへ持ってきたらどうかなという考えを持っていたんですが、今回、西村記念館、そして旧チャップマン邸の近くですね。逆に言えば、一つの場所に集合させて、それを線で結んで、旧チャップマン邸、佐藤春夫記念館、西村記念館。これを線で結んで、一つの記念館に行けば、近くにあって足で歩いて行けますね。そういうやっぱりまちなか観光も含めて、これはいい考えだなと私は思います。教育長はそういう考えをお持ちでやったんじゃないんかと私はそう思っていますけれどもどうなんですか。 ◎教育長(速水盛康君)  教育委員会といたしましては、まず、佐藤春夫記念館の建物とそこにある資料の保存管理と併せて活用していくということが加わりましたので、そういったことを含めまして、そういった視点で、今、議員から御指摘いただきましたようなことを含めて検討した結果、進めているところでございます。 ◆15番(福田讓君)  あれ西村記念館は料金は、200円か要りますね。ちょっとその西村記念館、そして旧チャップマン邸は要らないんですね。今回、これを三つの点で結んで、やっぱり観光客が来たらスタンプでもそういうのを作って、あそこをですね、教育長、新宮市のある人が言っていました。新宮市はそうなんですよ、文化と芸術もあるんです。西村先生らいうたら芸術家でしょう、あれを建てるということは。大正ロマンの復活、大正ロマンを彷彿させる、あの地域というんですか、一つのゾーンですね。これは本当にいいなあと私は思うんですよ。やはりある人も言っていましたよ、有名な人、新宮で。大正文化を彷彿するゾーン、どうなと言っておりました。 やっぱり古い大正の時代って知らない人はいっぱいおるけれども、建物をやっぱりこう洋風であか抜けしているんですよ。だから広島ら行ったらチンチン電車でずっと回るんですよね。史跡とか会館とか歴史のところ。だから新宮市で三つの建物をゾーンに結んで、観光の方や近隣市町村の方、これだけの佐藤春夫文化、西村伊作先生、芸術でしょうこれ。あんだけのすばらしい大正のときの建物を今でも残されている。これを都会の人は言うんですよ。歴史と文化がそろっているなあということで。それで、最後に中上健次先生。昭和の文豪、ずっと引き継がれている。そして、世耕弘一先生、これは近畿大学を創設された、私ども熊野川町出身ですから、今でも近畿大学の先生方や学生たちは命日に、世耕弘一先生のお墓へお参りをしているということをお聞きしております。すばらしいですね。 だから、私は新宮市は本当にいいものを持っているけれども、それをもっと磨きをかけてやっていく。何でって商業のまちでしょう。新宮市の65%は商業のまちです。だからこそ、今回、同僚議員がおっしゃったように、コロナで飲食店が悲鳴を上げているという本当に皆さん方の気持ちはよく分かります。それで同僚議員もいい提案をしていただいております。 でも、二階先生からいただいたコロナに対する国の補助金2億6,000万円ほどですか。それで実際、商店活性化に使われるの1億8,700万円ぐらいですね。これ二階先生からいただいた資料なんですけれども、だから両方合わせて2億6,000万円ですね。これを活用して、市長は今度いろんな一般質問で、同僚議員からのいろんな提言も受けております。ぜひともこれ商業の人に対しても、守っていただきたい。これは、皆さん、官僚の皆さん、市長、副市長、教育長、関係部長がしっかりと考えてやっていただきたいと思いますし、確かに新宮市は、今、特に商業のまちで、やっぱりそういう飲食業、商業の従事者が多いわけで、大変苦しんでいるのが。 昨日も竹内議員が演壇に来て、ここでその内情を訴えておりました。後ろに来ていた人のお話を聞いたら、やはり商業の方、やっぱり多かったということで。その思いというのは、私もひしひしと感じます。これも早くコロナが過ぎ去っていただきたいんですが、これ注射を、コロナのワクチンを打って、打ったといって、いつも言いますけれども絶対完璧じゃないですから。しかし、それでも少しでも2回分打てばまた感染率も下がってくるということで。少しでもこれ市民の命を守るためですから。私は今回プレミアム付共通商品券については、同僚議員からも詳しく質疑や質問されていますから同じことを言いません。 今回、有田市とどこやったかな、海南市かな。大型店でも使える、それで一般の店でもお使いできるということで半分半分ずつにするんですね。いいアイデアですね。そしたら、やはり買ってみようかという人も出てくるし、私はそう思っています。 前回の場合は、大型店で使えないから。はがき、郵便局行かないんですよ、皆さん。私はもうオークワとイオンとそういうところとか、ローソンとかいったコンビニしか使わないからということで、ほとんど皆、廃棄というんですか、そういうことをされた方が結構ありました。今回は、かなりそういうことも実情も鑑みて、半分半分ということでよかったと思いますよ。 でも、新聞紙上で話を聞きますと、それ以上にもまだ苦しんでいる商業の皆さんがいらっしゃいますので、これ市長、本当に予算もありますし、二階先生からお聞きしたら大体2億6,000万円です。これは執行者のほうで考えることですから、議員の提案ですから、昨日も皆さん、おとといも皆さん、いいアイデアですか、出していただいたと私は思っています。一つ一つ精査して、少しでも早く商業のまちの活性化のためにやっぱり起用していただきたいと思います、いかがですか、市長。 ◎市長(田岡実千年君)  先日から複数の団体が今の窮状を訴えに来てございます。そういう中でこのコロナに関して、この経済的なところの改めてこの厳しさ、理解しておるところであります。昨日か一昨日も御答弁させていただきましたが、この経済対策もスピード感を持ってやっていきたいというふうに思っております。 ◆15番(福田讓君)  今、市長言われたように限られた交付金、またうちにもその積立金もありますが、その積立金のことはこれ財政課長、総務部長がしっかり金庫番として考えていただきたいし、全部使ってしまったら、いざとなったとき、またこれは確かに出してあげたいという気持ちは市長も関係部長も同じ気持ちだと思いますが、何せやっぱり金庫番のほうがしっかりしていかなんだら。 これからもう経常収支比率今100%を超えたということで、他町村より多いやないかということで厳しく批判されておりますが、これからもビッグプロジェクトもこれで一応もう終わりになると思います。これは田岡市長の以前に2008年から2017年までの間、第1次総合計画の中で、佐藤春陽市長、それからその後、田岡市長が受け継ぎ、それで新庁舎を建設した。そして、今度の2018年から2027年ですか、第2次総合計画の中のこれからの新宮のまちの計画です。 でも、大きなプロジェクトはもうこれ以上、今のところは、私はいかがかと思うんですが、そのあたりはどうなんですか、それお聞きしたいんですけれども。 ◎市長(田岡実千年君)  旧市内の小学校の再編、そしてこの庁舎の建設、そして文化複合施設の建設というのが、第1次の新宮市の総合計画の三つの柱といいますか、ビッグプロジェクトでございました。おかげさまで、私12年前に就任してその1次計画を引き継いで、何とかこの三つのプロジェクトも終えようとしております。本当に議員の、議会の大変お力をいただきながら、こうやって完成できたと思っております。 それと比べて第2次総合計画においては、これほどのビッグプロジェクト、建設関係のビッグプロジェクトは特に予定はないかなというふうに思っております。 ◆15番(福田讓君)  今、ちょうどピークでこれ10年という形で、田岡市長が12年前に当選されたときに、そういう異常事態はなかったわけなんですが、それからの2011年の東日本大震災、そして紀伊半島大水害、そして今度はコロナですね。本当に歴史というものか、政治というのは携わる者にとっては、特に首長というのは、議員と違って執行権力ですので、いろんなことに頭をよく悩まされながら、優秀な職員を、皆さんの力を借りて、補助金、特にいいことを言っていただいた議員もおりました。本当に、ふるさと納税ですか、御坊市では大体7、8億円入ってくるという形で、新宮市もやっぱりふるさと納税というのはもうこれ寄附ですから。寄附する人は、後で自分の、東京であったって大阪だったとしても、九州であっても、自分がそういうものを頂けると。高知県の奈半利町で物すごい問題があって、警察問題で捕まっていましたね。規定以上の贈呈品をして、そこにまた業者が絡んで、職員も絡んだということで、もう本当に情けない話なんですが、新宮市もこれからこのふるさと納税を増やすための施策というんですか、大いに頑張っていただきたいと思います。 これと言って私からもこうやって話す、こういう案はどうですかとかいうことはちょっと考えつきにくいんですが、やっぱり新宮のもので喜んでいただけるもの、それですね。三重県の松阪みたいに、松阪牛とか神戸牛とか、そういうのがあったらいいんですが、新宮市の近くには熊野牛もありますしね。他の商売のことを言いますと、大変ちょっと申し訳ないんで、熊野牛というのがあるということもちょっと御紹介と、皆さんがよく知っていますけれども、ふるさと納税も活用しながら、ふるさと納税を少しでもやはり全国から寄附をしていただける工夫を考えていただきたいと思います。 時間が来ました。議長、ありがとうございました。 ○副議長(東原伸也君)  質問中ですが、10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後1時49分--------------------------------------- △再開 午後2時02分 ○議長(久保智敬君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。--------------------------------------- △上田勝之君 ○議長(久保智敬君)  4番、上田議員。 ◆4番(上田勝之君) (質問席) 今日は3月11日です。東日本大震災から10年たちました。10年前のあの日、午後3時過ぎの映像はいまだに脳裏から離れません。あの日は3月議会の総務委員会が開かれ、総務委員長を私は務めておりましたが、14時46分18秒に大地震が発生、その直後、聞きなれない大津波警報のサイレンが鳴り響きました。消防の職員が総務委員会の会議室に慌てて入ってこられて、当時の消防長に大地震発生の一報が届きました。報告を受けて総務委員会を散会。旧の市役所庁舎3階にすぐに災害対策本部を設置、田岡市長と当時の亀井副市長が陣頭指揮に当たり、海岸沿いの市民の方々をすぐに避難させる、そういった指示を下されていました。姉妹都市である名取市やそのほかの東北の各地の津波の映像が刻々とモニターに映し出されました。その悲惨な光景はいまだに目に焼き付いて離れません。この大震災で亡くなられた方々に対し、本当に安らかならんこと、御冥福をお祈り申し上げます。 そして、その半年後に私たちのまちが、紀伊半島全体が大水害という大変大きな災害に見舞われました。その経験を経て、私は市民の命を守る、まちを守る政策を実現すること、このことが一番大切なことだと心に刻みました。 それでは、通告に従いまして一般質問に入らせていただきます。 導入から20年近くを経て、「エコ広場」方式による資源ごみ分別収集は持続可能か。現状と課題について問わせていただきます。 新宮市では、家庭系ごみについて、平成12年度からモデル地区の3地区でエコ広場方式による資源ごみ、有害ごみ、埋立てごみの分別収集を開始し、平成14年度に旧新宮市全域においてエコ広場方式と指定袋制による燃やせるごみの戸別収集方式を導入。あわせて、燃やせるごみの減量化に適合した焼却量のクリーンセンターの供用を開始しました。その後、熊野川町と合併後、熊野川町地域全域にこの収集方式を拡大、その後、分別品目数は多少変動しておりますが、現在に至っています。 さて、このエコ広場方式の導入の目的はどういったものだったのでしょうか、お尋ねいたします。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  議員おっしゃられるように、エコ広場方式に関しましては約20年を経過しようとしております。最初の目的、当然のごとく燃やせるごみの減量化、それから資源ごみ、リサイクル、またリユース、リデュースといった推進、併せてダイオキシンの排出削減という大きな目標を持ってスタートしたところでございます。 ◆4番(上田勝之君)  ありがとうございます。今お答えいただいたように、まさにエコ広場方式導入の目的は、一つ、燃やせるごみの減量化、2点目、資源ごみのリサイクル・リユースの推進、この2点によりダイオキシンの排出削減による大気汚染防止を地方都市から実践する。 加えて3点目、まちなかの美化。当時はごみステーションといいますか、燃やせるごみの集積場が市内至るところにあり、収集曜日に関係なく燃やせるごみはうずたかく積み上げられ、また燃やせないごみのコンテナが配置されている状況で、この方式を廃止して燃やせるごみの戸別収集方式に変更して減量化を推進、まちなかの環境美化を図りました。 そして4点目、このエコ広場収集方式は資源物の分別を行うのみならず、地域コミュニティーを再生し、地域の共同体の再構築を目指したものでした。当時を思い起こせば、このごみ収集方式の大転換は市民生活に直結する施策であり、当時の生活環境課を中心に市内の全町内会や自治会、事業所に出向いて説明会を開催し、エコ広場の収集方式への理解を図りました。この市民と共に考える政策立案については、後の項でも詳しくお尋ねしたいと思っています。 しかしながら、この大転換政策は文化複合施設、丹鶴ホールの建設の是非以上に市民世論を二分しました。これは分別数の多さによる煩雑感に加え、エコ広場の推進員を地域から選出、当時の市長が任命したため、推進員が分別を指導したことに加え、家庭系資源ごみをエコ広場で分別することにより、その個々の家庭のプライバシーへの干渉につながったケースがあったからです。 2回の市長選挙を経て、エコ広場は推進員から市が賃金を支払う運営員と形態を変え、分別をサポート、アドバイスする方式になり、地域の共同体の再構築という当初目的は実質後退しました。 さて、このエコ広場方式、導入から20年近くを経て、新宮市を取り巻く環境も様変わりしてきました。それは人口の減少と高齢化の進行です。新宮市人口ビジョン、まち・ひと・しごと創生総合戦略では、国立社会保障・人口問題研究所の日本の地域別将来推計人口に準拠した推計によりますと、新宮市の人口は2040年に1万9,600人、2060年には1万3,100人と予測されており、人口の高齢化率は2030年に40%に達し、その後も40%以上を推移すると予測されています。こういった人口減少にならないように歯止めをかけていく、そういったことも我々に課せられた責務であるとは思います。しかしながら、予測は予測として、また高齢化の進行も想定されています。この人口ビジョンは平成28年に策定、予想されたものですが、その策定後の推移についてお尋ねをしていきます。 今議会においては、介護保険の第8期事業計画に伴う介護保険料の改定が議案として上程されています。新宮市の現在の人口の高齢化率についてお尋ねいたします。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(北畑直子君)  令和3年2月末の新宮市の高齢化率は37.5%でございます。 ◆4番(上田勝之君)  37.5%の高齢化している人口の中で、要介護、要支援などの介護認定を受けられている方はどれくらいおられるのか。 また、チェックリストによる生活支援を受けられている方はどれくらいおられるのか、お尋ねをいたします。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(北畑直子君)  要介護、要支援の認定を受けておられる方は、合計で2,316人です。 また、チェックリストによる生活支援を受けておられる方ということでございますが、チェックリストで事業対象者となっておられる方は80人で、そのうち生活支援を今受けておられると思われる方は50人となってございます。 ◆4番(上田勝之君)  その2,316人、あるいはチェックリストの生活支援リストに載られている方が80名、そういった介護認定を受けられている方で、在宅で生活しておられる方はどれくらいいらっしゃるのか。また、介護施設などに入所されている方はどれくらいいらっしゃるのか、お尋ねをいたします。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(北畑直子君)  介護認定を受けておられる方で、在宅でおられる方は1,744人で、施設に入所されている方は572人と考えております。 ◆4番(上田勝之君)  それでは、介護認定を受けられている方で、在宅の方1,744人、そういった方の中で、お独り暮らし世帯や高齢者のみの世帯、そういった世帯数は把握されておられますか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(北畑直子君)  お独り暮らしの世帯は991世帯で、高齢者のみの世帯は249世帯でございます。 ◆4番(上田勝之君)  ありがとうございます。お独り暮らしの世帯が991名、高齢者のみの世帯が249世帯ということです。 それでは、介護保険、第8期の事業計画が令和3年度から始まるんですが、この3年間に、今後介護保険を利用される方の推移はどう予想されておられますか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(北畑直子君)  第8期の事業計画の推計でございますが、要支援・要介護認定者の推計は、令和3年度で2,300人、令和4年度で2,325人、令和5年度で2,338人と、3年間で38人程度増加する推計となってございます。 また、訪問介護、ヘルパーの1か月当たりの利用者数を比較してみますと、令和3年度が705人で、令和5年度では728人と見込まれており、こちらも3年間で増加する傾向となってございます。 ◆4番(上田勝之君)  極端な増加ではないにしても、今後、増加していくというような傾向が現れているわけですよね。 それでは、エコ広場に資源ごみを持っていけない方が利用できるふれ愛収集の現状についてですが、どれぐらいの方が利用されていますでしょうか。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  現在、280の利用件数となってございます。 申請件数は毎年50件前後でございます。過去5年間を見ましてもほぼ同数で推移しているような状況でございます。 ◆4番(上田勝之君)  年間に50世帯程度は、やはりこのふれ愛収集、なかなかエコ広場へ持っていくのが大変という方が増えておられるということですね。 自宅で生活されている高齢の方が、エコ広場まで資源ごみを持っていくことが厳しい状況にある、高齢者の市民の皆さんが今後ますます増加する傾向にあると考えられます。 やはり、このエコ広場まで資源物を持っていくことが困難になられる方、やっぱり増えていくことが予想されるんですが、担当課ではいかがお考えでしょうか。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  議員おっしゃるように、少子高齢化により分別、また排出困難者の増加が見込まれております。分別負担の軽減や資源物の排出機会増加等、何らかの対策が必要ではないかというふうに考えております。 ◆4番(上田勝之君)  このことは、以前、大坂議員をはじめ各議員も、高齢の方が車を押して資源ごみを持って、特に紙ごみなんか重いですから、そういったものを押して持っていく、こういった状況が散見されるんではないかというような指摘をこれまでも一般質問の場等を通じて取り上げられておりましたが、それとともに、エコ広場での運営に携わっていただく運営員の方々、こちらのことも大坂議員、よく一般質問で取り上げられております。 そういった中で、この運営員の確保、私がいろいろ運営員をされている方にお伺いすると、なかなか代わってもらえない。もう代わりの人がいない、ちょっと引かしていただきたいんやけれども、なかなか代わってもらえんのやわというような、結構高齢の方が運営員を務めていただいているケースもございます。これも課題なんだとは思いますが、現状はいかがでしょうか。お尋ねをいたします。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  確かに、当日になって体調が悪いとか、そういった方も高齢化がしておりまして、実際、職員が代理で急に立ち会うというような形になる場合も多々ございます。 現状を申しますと、エコ広場の運営員の年齢ですけれども、35歳から94歳までの方が、ざっと平均で言いますと72歳と高齢化しております。運営員確保におきましては、大きな問題、課題となっている現状でございます。 ◆4番(上田勝之君)  たしかこの運営員制度は、各エコ広場を構成する自治会から運営員を出していただくケースと、あるいはシルバー人材センターをはじめ、担当課でも募集されていたりするんですか、そういったような地域の事情に応じて様々に違うんだろうとは思うんですけれども、確かに94歳の方、お元気でいらっしゃるんだろうとは思いますけれども、高齢の方、非常に多い、平均年齢を取っても72歳、そういったような現状があるわけです。 ところで、今議会に提案されている令和3年度の予算案に、新宮市一般廃棄物処理基本計画の改定費用が計上されております。平成25年3月に策定された新宮市一般廃棄物処理の基本計画ですが、こちらの計画では、家庭系と事業系のごみの排出量を抑制し、減量化目標を定めています。エコ広場方式による資源ごみの分別を行い、再資源化率の向上目標も定めています。 現状はどのような推移を見せているのでしょうか。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  処理計画における直近の年度でごみの総排出量の目標値と実績値を比較しますと、目標値としまして1万1,698トンに対しまして、実績値が1万1,295トンで、年間403トン減少しており、これに関しましては目標を達成しております。しかしながら、再資源化、リサイクル率のほうなんですけれども、これは目標11.8%に対しまして、実績9.1%で、年間2.7%足りない、目標達成に至っていないという現状がございます。 ◆4番(上田勝之君)  全国的には、またこのコロナの影響があるわけですよね。この新型コロナウイルス感染症の拡大によって、自宅での巣籠り現象、巣籠もりを要請すると言ったら変ですけれども、それらの影響によって、デリバリーやテイクアウトを頼んだり、自宅で調理する機会の増加により、弁当や総菜の容器やトレーなどのプラスチックごみや、ネット通販の利用の増加による段ボールなどの紙ごみの増加が言われていますが、新宮市では昨年来の新型コロナウイルス感染症、コロナ禍によるごみの増加傾向にあるのでしょうか。いかがでしょうか。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  コロナ禍で外出自粛が続きまして、在宅の期間が長くなる中で、担当課としましても、毎月ごみ量の調査を実施しております。昨年3月以降、本年2月まで、前年と比較しておりますが、可燃ごみについては年間120トン減少、それから資源ごみについては年間8トン減少と、例年どおりという形で、現状は増加傾向にはないというふうに判断してございます。 ◆4番(上田勝之君)  それほど全国的なような傾向は見られないということですね、新宮市では。 もう一点、新型コロナウイルス感染症拡大によるごみ収集の課題についてお尋ねをしたいと思うんです。このコロナ禍によって、家庭ごみの中に、当然ながら新しい生活様式といいますか、まず使用済みのマスクが増えているんです。さらに当然ながらティッシュ等も増加している。ごみの総量としては増えていないにしても、そういったこれまでにはなかったごみが増えている。 ところが、ごみ袋がいっぱいに詰まっている場合、収集車、パッカー車ですね、プレスすると破裂して路上に散乱したり、エッセンシャルワーカーである収集の作業員に飛んでくるケースもあるようです。ごみ袋が裂けるのを防ぐために、袋がいっぱいになる前に、早めに出すことや、空気を抜いてしっかり縛って出すことを環境省が呼びかけています。新宮市では、こういったコロナ禍におけるごみの排出の仕方、ごみの出し方について啓発は行われていますか。お尋ねをいたします。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  コロナ禍に伴いまして、感染症対策のための家庭でのごみの捨て方につきまして、令和2年5月からホームページのほうで掲載させていただいております。 また、6月の広報におきまして、マスクの捨て方、これにつきましてもお知らせさせていただきました。また、「さんあ~る」といいまして、ごみの分別アプリなんですけれども、それにも一応掲載させていただいております。 また、今後もクリーンセンターと連携して広く市民に広報してまいりたいと思っております。 ◆4番(上田勝之君)  収集作業員さんのこともありますから、ぜひ、そういった、このコロナ禍におけるごみの排出の仕方も啓発を行っていただきたい。それもネットに頼るんではなくて、やはりデジタルディバイドといいますか、なかなかそちらが難しい方もいらっしゃるケースもあります。ぜひ、そういった啓発を行っていただきたいと思います。 さて、このコロナ禍はさておき、現在開催されているごみ減量等推進審議会、これ第3期だと思うんですけれども、竹田課長が就任されて8年ぶりぐらいに再開されたというか、新たに開催をされているんだと思いますが、この新宮市一般廃棄物処理基本計画の改定内容を諮問されているのでしょうか。いかがでしょうか。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  今回、新年度予算に計上させていただいております処理計画につきましては、令和4年度からの10年間の計画となってございます。この改定に伴う一般廃棄物の減量及び再利用の促進に関しまして、長期的な視点に立った基本方針について、本市の抱える課題を検証し、将来の展望について意見を求めるという形になっております。 ◆4番(上田勝之君)  現在、平成25年に定められた一般廃棄物の処理基本計画によりますと、計画の次期改定に向けた懸案事項ということで、資源物のエコ広場収集方式でありますとか、今後のごみ減量についてでありますとか、クリーンセンターの建て替えについて、クリーンセンターは長寿命化を行っていくという方向が市の方向ということで、そちらの改修事業も来年度予算に計上されております。どういったことをそれではこのごみ減量等推進審議会で議論を行っていただいているのか、またどういったことを諮問しているのでしょうか。 ◎生活環境課長(竹田和博君)  まず、諮問事項、詳細についてですけれども、まず1点としまして、資源物のエコ広場の収集方式について、それから、2点目としまして指定ごみ袋について、3点目としまして、ごみ処理手数料の見直しについて、4点目としまして可燃ごみの減量化及びリサイクル率の向上、5点目としまして災害廃棄物の処理について、6点目としまして広域での連携についてを諮問させていただいております。 そんな中で、現在、ごみ減量等推進審議会におきまして、エコ広場の運営についても議論を進めております。課題となっておりますところで、人口減少や高齢化による分別排出困難者の増加、それから同様に高齢化による運営員の不足など、具体的な審議内容の主なものとしましては、分別負担の軽減、詳しく申しますと、市の売払い収入がなくなり、処分料を払っている状況の続いている品目、こういったものは燃やせるごみとして収集してはどうか、あるいは資源物の排出機会の増加ということで、エコ広場や日曜エコ、またクリーンセンターに持ち込めない方に対し、資源物の排出機会を増やすために、常設エコ、また集団回収といったところの検討、それからエコ広場の統合、これはちょっと、かなり難しい問題があろうかと思いますけれども、収集量の著しく少ないところにつきましては、近隣の町内会と協議をいただき、統合を促す。それから、運営員の減少対策として委託料等を検討できないかなど、様々な課題に向けた改善案を審議しているところでございます。 また、エコ広場を継続しつつ経費のかからない、市民にとってよりよい方法でごみの減量化が継続的に実施できるような施策について取り組んでまいりたいと思っております。 ◆4番(上田勝之君)  このエコ広場について、エコ広場も含めてなんですけれども、現在の計画の懸案事項、次期改定、次期の計画に向けて宿題として記載されている部分について議論をされているという。それに伴って、現在の新宮市の社会情勢、そういったことで今後どうあるべきかということを議論されているという理解でよろしいんですね。 この20年、ごみ問題の課題も変化してきています。海に漂うプラスチックごみをはじめ、人体に影響を与えると言われておりますマイクロプラスチックやナノプラスチック問題、分別されたプラスチックごみの行き場が諸外国、特に中国の廃棄物輸入規制強化により、そのほかの東南アジアへ輸出されて放置されている現状が顕在化しております。 こういった状況の中、政府は一昨日、プラスチックごみのリサイクル強化に向けたプラスチック資源循環促進法案を閣議決定し、今通常国会で成立させ、令和4年4月の施行を目指しております。この法案では、容器包装リサイクル法を抱合し、家庭から出るプラスチックごみについても食品トレーなどの容器包装だけでなく、文房具や歯ブラシ、おもちゃやコンタクトケースなど、多種のプラスチックごみも一括回収できる仕組みに切り替えるようです。 クリーンセンターにおける資源ごみの処理も変化するものと予想されます。こういった国の動向や先にお伺いした新宮市の人口の高齢化の進行を併せて考えると、資源ごみの収集方式について20年前の大転換から再度の見直しを検討する時期に来ていると私は考えます。 現在、プラスチックごみはエコ広場で分別収集後、容器包装リサイクル法に基づくサーマルリサイクルルートへ搬出するため、クリーンセンターにおいて再度容器包装のプラスチックとその他のプラスチックに分別作業が行われています。プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律案が成立・施行されれば、プラスチックごみの一括回収が始まるものと考えられます。その時点で、新宮市のプラスチックごみの再分別も変更されることが予想されます。新宮市の高齢化の進行に対応した資源ごみの分別収集方式も、この時点で改める、そういったタイミングではないかと私は考えます。 これは私の試案といいますか、提案でもございますが、資源ごみの収集方式も例えば指定日や曜日別、さらには色別の袋を導入して一部排出困難者に向けて戸別収集に切り替えるなど、高齢化の進行に対応した資源ごみの収集方式の導入の検討を早期に始めるべきだと考えます。 先ほど、課長お答えいただいたように、ごみ減量等推進審議会でも検討を始めていただいているところだとお答えをいただきました。こういった資源ごみの戸別収集化、袋の色を分けて資源物を分ける、あるいは曜日や指定した日といったような形で、戸別収集も念頭に入れて、そういった議論を期待しておりますので、ぜひ御一考を願いたいと思います。 以上で、エコ広場の現状と課題を問うを終わります。 ○議長(久保智敬君)  一般質問中でありますが、午後2時45分まで休憩いたします。 △休憩 午後2時36分--------------------------------------- △再開 午後2時45分 ○議長(久保智敬君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 この後、2時46分より、東日本大震災で犠牲となられた姉妹都市名取市並びに友好都市気仙沼市をはじめとする方々の御冥福をお祈りし、黙祷を行います。 御起立願います。 黙祷。     (黙祷) ○議長(久保智敬君)  ありがとうございます。黙祷を終わります。御着席願います。 それでは、一般質問を続けます。 4番、上田議員。 ◆4番(上田勝之君) (質問席) それでは、2項目め、信頼される市政を実現するために。コロナ禍で困っている市民・事業者へ「積極的に支援を届ける」施策の実現。 新型コロナウイルス感染症の拡大も第3波が到来しましたが、全国的には落ち着きを見せつつも、首都圏では予断を許さない状況です。このコロナ禍の状況は1年以上を経過しました。 新宮市においても、今年初めの休暇明けに仕事で当地を訪れた方の中で新型コロナウイルス感染症の陽性患者が確認されました。幸いにも感染された方は既に回復、退院されたとのことですが、新宮市でも、田岡市長、市民の皆様へのお願い、和歌山県も仁坂知事が県民の皆様へのお願いといった注意喚起がなされ、市民の皆さんに御協力をいただき、この新宮市からは新型コロナウイルスの感染者が発生しておりません。これは本当に市長をはじめ、昨日まで一般質問に立たれた各議員がそれぞれに市民の皆さんの協力、そしてお一人お一人の注意によってこの市民の感染者が発生していない状況が保たれている、そのことに皆さん本当に感謝を申し上げられておりましたし、私も本当に感謝を申し上げたいと思います。 さて、この1年以上経過したコロナ禍、新宮市内の状況はいかがでしょうか。事業者や店舗の廃業や倒産、こちらはどういったような状況でしょうか、把握されていますか。また、それに伴う事業の縮小や売上げの減少による失業や雇い止めといったような事象は起こっていないのでしょうか。ヒアリングや調査等されていますでしょうか、お尋ねをいたします。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  新宮市独自ではございませんが、新宮商工会議所のほうが毎年1月と7月に市内の事業者を対象とした景況調査を行ってございます。今年1月の調査結果については、今、集計中というふうに聞いてございます。 このほかにつきましても、ハローワークの求人情報、状況ですとか、和歌山県が毎月発行しております経済動向などの確認は行ってございます。 ◆4番(上田勝之君)  そういった状況の中で、実際、新宮市では、いわゆる廃業や倒産、また事業の縮小や売上げの減少に伴う従業員の失業、あるいは雇い止め、こういったような件数や人数等は把握されていないでしょうか。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  今年度実施させていただきました新宮市での事業者向けの支援金におきましては、売上げの減少率等は把握させていただいておりますが、雇い止めの件数ですとか、廃業されたところの件数については把握できておりません。 ◆4番(上田勝之君)  そういったような調査や、あるいはヒアリング、そういったようなこともぜひ行っていただいて、市内の経済状態、あるいは雇用の状況、そういったものがこのコロナ禍によってどういう業種で起こっているか、それがどの程度の規模なのか、そういったようなこともぜひ今後はつかんでいただきたいと思います。そうでないと、やはり各種施策、昨年来、様々な経済対策が行われています。これは国・県も含めてですが、そういった中で、新宮市も独自の施策を、当然、国のコロナ交付金を財源とするものですが、どういった形が効果的であるか、あるいは即効性があるか、そういったようなことをやっぱり調査して、検証しつつ、新たな施策に取り組んでいくことが大事なのではないかと私は思います。 そういった中で、令和3年度プレミアム付商品券発行事業についてですが、今議会の予算案の質疑や一般質問でも本当に皆さん取り上げられています。一連の質疑や質問とその答弁を聞かせていただき、この新型コロナウイルス感染症拡大に伴う経済対策事業として、今年度、令和2年度分、この間の2月20日過ぎに使用期限を迎えたプレミアム付商品券の購入率が62%にとどまりました。近隣の田辺市をはじめ、おおむね類似都市と比較しても平均的な販売実績であったとのお答えでした。ちなみにこの購入率62%とは、市民何人の方が購入されたのでしょうか。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  新宮市で実施させていただきました令和2年度の商品券の事業につきましては、7,000円分の商品券を5,000円で購入いただける、そしてお1人様2セットまで購入できるということで販売をさせていただいております。5,000円1セットしか買われなかった方もいらっしゃると思いますし、1万円分全て御購入いただいた方もいらっしゃると思うんですが、今何人の方が購入をされたかというのは把握できておりません。 ◆4番(上田勝之君)  田岡市長は、この令和2年度に先月までの使用期限のプレミアム付商品券の発行について一定の効果はあった、ただし、一部問題点といいますか、課題はあったと、そういった見解を述べられておりました。商品券発行金額にして2億4,100万円、これは使用期限である2月21日までにほぼ使用されたものと考えられると思いますので、消費喚起として一定の効果があったものと私も考えます。問題、課題点として、購入率が低かった、この点については、スーパーなどの大型店舗で使用できない、また財源である国からのコロナ関連の臨時交付金の制約上、令和2年度内に事業完了の必要があったために使用期限が短かった、こういったことが要因ではないかと新谷部長も峪中課長も答えられておりました。次年度、令和3年度も引き続きこのプレミアム付商品券を発行、この問題、課題の改善点として、商品券を使用できる店舗の拡大とスーパーなどの大型店も登録していただければ、発行商品券の半分が使用可能となる点です。 これらの点を改善して販売率を70%、先ほどの購入率と一緒ですね、販売率を70%見込んでいるとの説明でした。62%から70%に、先ほど62%でどれぐらいの方が、どれぐらいの人数、市民の方が購入されたかというのが把握されていないということでしたので、8%販売率を向上させて、どれぐらい購入人数が増えるのか予測されていますか。こちらも把握は、実際62%の把握が難しかったので、なかなか人数的には示せませんか、いかがですか。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  議員おっしゃられるとおり、62%で何名の市民の皆さんに買うていただいたかというところがはっきりしませんので、どれくらいということは難しいんですけれども、1セットしか購入されない方、2セットとも購入される方、どちらもいらっしゃると思いますので、1万9,000人とか2万人の市民の方に御購入いただければというふうには考えております。 ◆4番(上田勝之君)  このプレミアム付商品券発行事業、発行スケジュールや使用期限の関係から令和2年度分について峪中商工観光課長は事業の成果の分析はこれからといった答弁をされていました。しかしながら、同一の事業内容の令和3年度分を予算化しなければならない、つまり、令和2年度分の事業がどうであったか、検証なきまま同一の事業を計画している点が懸念されます。 もちろん市内の経済状況を考えると、即効性が求められる消費喚起の経済対策であることは私も十分理解しています。スーパーなどの大型店で使用できないので販売率が伸びない点など、市民の皆さんから直接の声を私もいただきます。ただ、これも漠然とした声なんですよね。じゃ、実際スーパーなどの大型店で半分使える商品券ということで、どれぐらい伸びが予想されるかということが、実際には非常に分かりにくい。しかも、この令和3年度分について、発行が新宮市が事業主体となるために夏の頃になる、そういったような時期も示されておりました。これは、やはり現在の新宮市の経済状況を鑑みると、即効性という点ではいかがか、スーパーなどの大型店で使用可能にしても販売率の伸びは8%と見込んでいる点、発行が夏の頃になるという即効性という点、これらの点について、どのように考えられておられますか、お尋ねをいたします。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  これまでの一般質問の中で、夏頃の販売をというふうに御答弁をさせていただいておりますが、準備につきましては、できるだけ速やかに行わせていただきまして、できるだけ早く販売を開始させていただきたいというふうに考えてございます。 8%の伸びという見込みにつきましては、今年度の62%という結果を踏まえまして、皆さんに御購入いただけるような制度を少し変えてございますので、70%を設定させていただいております。もちろん、多くの市民の皆様に御利用いただけるよう広く周知等もさせていただきたいというふうに考えてございます。 ◆4番(上田勝之君)  もちろん周知、様々に購入をしていただきたい、あるいはその引換券をなくされた場合なんかは、今度は再発行ができるような仕組みにしていくとか、そういったような種々の改善点、あるいはこういった制度といいますか、利用してほしい旨、周知していく、そういったことは当然していただけるんだと思いますし、皆さんからの、各議員からの要望事項でもとりわけ多かったように思います。 ただ、本当に困っている市民、事業者に支援が届くのか、プレミアム付という税金を投入して、プラスアルファの消費喚起を行うことが目的のこのプレミアム付商品券の発行事業ですから、日常や日々の消費がこのプレミアム付商品券に置き換わるだけでは税金を投入する意味がないのではないか、ふだんの消費に加えて需要を喚起して、例えばこのプレミアムがついている、5,000円で2,000円分がついているお得な商品券でちょっと食事に行こうか、あるいはふだんやったらもったいないからよう買わんけれども、このプレミアムで少し買おうかと、そういったようなお得感というのが消費喚起につながっていくのではないか。スーパーなどの大型店で使用可能とするのであれば、日常の消費が商品券に置き換わるだけに終わってしまいかねない、そういった危惧を持ちます。 これまでも、商品券の発行事業は多々ありました。消費税アップの際の買い控え対策など、本当に商品券の配布事業やこれまでもプレミアム付の商品券、今回このコロナ対策はこのプレミアム部分の上乗せは高率に設定されていますが、何回か行われてきています。あと、本当に経済的に困っている市民に向けて対策を行うのであれば、スーパーなどの大型店でも使用でき、例に挙げたら、例えば必需品となったマスクや除菌シート、消毒剤などコロナ禍によって常に必要となった生活必需品の購入に使用できる無償配布タイプの商品券が有効であるのではないかと思います。 また、現在の市内の経済状況、消費が落ち込んで売上げが減少している事業者への救済策の一助として考えるのであれば、販売タイプの消費喚起のお得感があるこのプレミアム付商品券が有効であると私は考えます。要諦はプレミアム付の商品券の発行事業、どういった政策目標を持ってこの事業を行うのか、単にばらまきにせずに政策誘導していくのか、これまでの商品券の無償配布やプレミアム付商品券の販売事業を踏まえて当局の考え方をお尋ねいたします。
    ◎市長(田岡実千年君)  今、担当のほうで制度設計している最中でありますが、これコロナ対策で一般市民の生活支援と事業者支援、両方ミックスしたプレミアム付商品券発行にしていきたいという基本で、今制度設計をしております。 前回も私のところにもいろんな事業者様から新規のお客さんが結構来ていただいたとか、その多くの効果もお聞きしております。詳細な検証はまだできておりませんが、そういった点では、プラスアルファの売上げにも確実につながっていると思いますし、1人に対して1万円買っていただければ4,000円余分にお買物ができるということで、ミックスして、総合的な対策としてやっていきたいという考えでございます。 ◆4番(上田勝之君)  今、田岡市長お答えいただいたように、両方の目的を併せ持つといったようなお答えだったと思います。そして、本当にこの間までのプレミアム付商品券の発行によって、本当に売上げが回復した、あるいは商品券のおかげで助かった、そういったお声も私も確かに事業主や店舗の経営者からお伺いしています。ただ、やはり押しなべて全体を底上げしているわけではなくて、苦境に陥っているところもあれば、そのことによって、商品券の発行によってプラスアルファといいますか、回復基調に乗った、そういったような事業者、店舗もございます。本当にそれは個々のお店や事業者の営業努力、ただこのコロナ禍というのは非常に営業努力の域を超えた問題でもあります。 それと、もう一点、市長、本当に二つの政策目標というか、目標を持たれて、両方併せ持った生活支援といわゆる事業者への支援策、それを二つ併せ持って、半分は大型店でも使える、これはどちらかといえば生活支援、そしてもう一つは、もう一点は消費が落ち込んだ、売上げが減少した事業者への救済の一助、そういったような目的を持ちたいと、その狙いも分かります、狙いも分かりますし、どういった形が一番効果的なんかというのは本当に試行錯誤、トライ・アンド・エラーみたいなところも当然あるんだと思います。これは国でも本当にいろいろ批判を受けながら様々な施策を打ってきた、それに伴って県や市も同様に打ってきたわけです。ただ、本当に新宮市の経済状況といいますか、事業者や店舗の中には、非常に厳しい、お客さんが来ない日も1週間のうちには4日も5日もある、そういったようなお店の現状も私も伺っております。何とかそこに支援を届けたい。ただ、本当に生活に困られている方もいます。それは、先ほど売上げの減少や事業規模の縮小によって、働く場から失業してしまった、そういった方もいらっしゃいます。でもそういった方、この1回購入するタイプの商品券というのはやっぱり難しいんですよね、正直言いまして。そこが非常に悩ましいところだと思うんです。だから、全てに給付、支給して、無償給付していいのかどうかという点も、非常にこれもまた悩ましいところもあります。 そういった中では、市長は本当にこの二つの目標、二つの、両方の支援を考えた中で行っていくと言われたんです、お答えをいただいたんですけれども、もう1点、令和2年度のプレミアム付商品券発行事業というのは商工会議所に委託しましたよね、この点については、議会、同僚の皆さんからも様々に、商工会議所に加入していない事業者や店舗をどう考えているのだと、やっぱり使用できる店舗、限られているんじゃないかと、なぜ新宮市で事業主体となって行わないんだ、そういったような指摘、多々あったかと思うんです。ただ、先ほど本当に、市長や峪中商工観光課長がお答えいただいたように、事業スキーム、事業の組立てを早く行って、なるべく早く発行していきたい、そういった点はお答えをいただきましたけれども、やっぱり新宮市が事業主体となることは、登録店を一から募集するわけですよね。商品券の印刷、発行、販売、販売は郵便局か、引換券の郵送、そして換金を行うのも新宮市が行うわけですよね。夏までには何とか発行したい、少しでも早めて発行したい、そういうお答えでした。本当に困られている、困っている事業者、料理飲食の関係3団体や、あるいは事業者有志の305名の署名活動による支援要望は即効性を求めているんではないか、もう1年以上経過するこのコロナ禍の中で、事業の継続や従業員の雇用の継続への限界が近づいている、そういった声が切実であります。そのための支援策として、市長は検討すると、本当に各議員の一般質問でも、臨時議会を開いてでも何とか対応していきたい、そういった市長の御答弁だったと思います。この点は少し後ほどお尋ねをいたしますが、プレミアム付商品券発行事業も即効性が求められています。何とか夏前に、夏前までに発行したい、できるだけ早く発行したい、ぜひ困っている事業者、限界なんですよ、市も素早い事業開始が求められるわけです。 ただ、本当に一から準備をすることになると、どうしても時間がかかってしまう。幾ら頑張って早くしても、他の事業も行っていかなくてはいけない、これはもう本当に、いつも私、各担当課それぞれの事業といいますか、業務がございます。その中では、非常に大変な業務をこなしていただいている。ただ、もう一つ、本当に懸念されるのが、新宮市がこの商品券を換金すると公金からの振込ということで、こちらも日数を要してしまうのではないかと、こういったような課題、担当課長、峪中課長、いかがお考えですか。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  議員おっしゃられるとおり公金の支出となりますので、決裁規程、財務規程にのっとって支出をさせていただくことになりますので、商工会議所で換金されるよりかは日数がかかってしまうのはもう間違いないというふうに思っています。 ただ、会計課ですとか市の所管課とも相談をしまして、できるだけ速やかに支出をさせていただけるように研究はしてまいりたいというふうに考えております。 ◆4番(上田勝之君)  本当にそこは努力で、庁内のことでありますから努力をしていただきたいとは思うんですけれども、せっかく税金を投入して、何とか支援していこうというような事業を行っても、市がすることは遅いというような声になってしまっては、せっかくの事業がもったいない。私は即効性があり、なおかつ令和2年度のプレミアム付商品券発行事業の問題点を解消する方策を提案させていただきたいと思います。 今回のコロナ禍におけるプレミアム付商品券の発行、販売については、商品券の印刷や発行、そして販売への準備など、あるいは事業者の換金性などを勘案し、やはり即効性を重視して商工会議所に委託する。ただ、前回の問題点を解消するために、特例的に商工会議所にも理解をいただいて、商工会議所と市がタイアップした形、会員以外にも門戸を広げていただき、商品券の取扱い事業者や店舗を新宮市でも募集する。せっかくコロナ対策の専門部署も設置されていることですから、窓口募集を行うとともに、商工会議所の控え印や商品券取扱事業者以外の事業者や店舗、市から訪問して商品券を取り扱ってもらえるよう訴えていく、申請主義から積極的に支援や情報を届けるアウトリーチ主義への転換を提案いたします。 こういったことが本当に困っている事業者や料理飲食関係3団体や事業者有志、署名活動を行った有志、こういった支援の要望を行った人たちの声に応えることにつながるんではないか。私なら、商工会議所と市がタイアップする形、きっとこうしていく、こういったこと、考えられませんか。市長、いかがでしょう。 ◎市長(田岡実千年君)  すばらしい御提言だと思います。今の制度設計、考えている中では、こういった発想までいっていなかった、議員指摘のとおり申請主義の方向かなというふうに私は思っておりまして、大変貴重な意見でありますので、実現できるかどうかちょっと検討したいと思います。ありがとうございます。 ◆4番(上田勝之君)  ぜひよろしくお願いしたいと思います。本当にこの料理飲食関係の3団体や、あるいは事業者有志の要望、こういった中には、このプレミアム付商品券だけでなく、直接的な支援といったような形の要望もあったように思います。そういった声に応えられようと、田岡市長、6月議会まで待てない、臨時会を開いてでもというようなお答えだったかと思います。そういった中で、事業スキームといいますか、制度設計について、商工観光課で即効性のあるような施策にぜひ御検討いただきたいと思うんです。 少し話題を変えまして、令和3年度住宅リフォーム助成事業も、これも予算が提案されております。この事業は補助率20%、20万円を上限に、こちらは商工会議所発行の商品券で支給するとの説明でした。この住宅リフォームの助成、以前も行われましたが、以前の効果はどのようなものだったでしょうか。 ◎商工観光課長(峪中直樹君)  リフォームの助成事業につきましては、平成27年度と平成28年度に行ってございます。 平成27年度におきましては、今回計上させていただいているのと同じ助成率20%、限度額20万円でさせていただきました。予算額が少し大きかったんですが、交付件数が157件で、交付額が約2,400万円ということになってございます。 平成28年度におきましては、助成率10%、限度額10万円ということで事業をさせていただきました。予算額は1,000万円でございましたが、交付件数122件に対しまして、交付額が約1,000万円となってございます。 それぞれ平成27年度には2,400万円弱、そして平成28年度には1,000万円近くの商品券が市内に流通しておりますので、市内でも一定の消費喚起は図られたというふうに考えてございます。 ◆4番(上田勝之君)  そうですよね。この住宅リフォーム助成事業、平成27年、平成28年と行われて、本当に2,400万円、1,000万円、そういった金額の商品券が市中に発行された、出回ったということで市内を循環したわけですよね。やはりこれ効果大きかったと思うんです。住宅リフォーム、これは工務店をはじめ、例えば電気工事や水回りの設備や外壁塗装など、建築の関係する事業者は裾野が広い、事業喚起策としては有効であると考えます。また、助成を商品券で行うことは消費拡大につながります。新年度早期に事業を開始するとのことです。この経済対策、様々な、プレミアム付商品券もそうですし、新たな支援策、どういう形になるのかまだ分かりませんが、さらにこの住宅リフォーム事業、かなり業務量、多忙になりますけれども、しっかり頑張って、即効性のある形でやっぱり困っている市民やあるいは事業者、店舗に支援を届けていただきたいと思います。頑張っていただきたいと思います。 先ほども申し述べたんですけれども、本当に困っている事業者、料理飲食関係3団体や事業者有志の署名活動による支援要望を受けて、田岡市長は新年度早々に臨時会を開いて支援策を行っていきたい旨、答弁されていました。支援策として考えられるのは、昨年行った新宮市経営持続化支援金をベースに検討していく、そういった旨も答えられておりましたが、具体的に、現時点ではアイデアの段階かもしれませんが、腹案は、市長、どのように考えられておりますか。 ◎企画政策部長(新谷嘉敏君)  昨日もこの話をさせていただきました。先ほどから言われるように、スピード感という点では、今年度実施したという実績もございます。ただ、給付金の事業スキームを活用させていただいて、ある程度ロスなく早急にいろんな給付ができるのではないかという点で今年度行った経営持続化支援金の事業スキームを、今それを基本に検討していると。ただ、一番重要なところになってきます減少率、また給付金額については、今年度同様になるのか、そういったところはまだ白紙の段階で、庁内で議論しているというところでございます。 また、昨日から複数の議員からいろんな提案もいただいてございます。そういったところも選択肢の中に含めまして、限られた財源の中で有効な手だてが、また行政ができる事業がどういった事業かというところを、市長、副市長とも御相談をさせていただいて、提案をさせていただきたいとそのように考えてございます。 ◆4番(上田勝之君)  確かに今部長お答えいただいたように、各議員も一般質問を通じて様々な提案、あるいはアイデアを、腹案、そういったものを提案されています。本当に困っている事業者、店舗にどう届けていくか、こちらは当然即効性が求められている。先ほどのプレミアム付商品券の発行もそうなんですけれども、ぜひ早い検討、していただくんだろうとは思いますが、早期の、この3月議会終了後、早期にぜひ検討いただいて、成案をお示しいただきたいと思います。よろしくお願いしておきます。 そこで、どうしても抜け落ちてしまっているのが、事業者や店舗に目が行きがちなんですけれども、困っている市民の皆さんへの支援策です。国も緊急小口資金や総合支援資金などの貸付事業、あるいは住居確保給付金、また国民健康保険税の減免などの施策が打ち出されています。これらの貸付事業や給付金事業は、令和2年度で既に利用されている方でも再度上乗せ利用できる制度なのでしょうか。今後の見通しはいかがでしょうか。 ◎防災及び危機管理担当部長(山下泰司君)  今議員おっしゃられました緊急小口資金、あと総合支援資金、住居確保給付金、これにつきましては、従前から存在する制度でございまして、これらの制度につきましては、令和3年度以降も継続して実施されていく見込みとなっております。 ただ、今年度新型コロナウイルス感染症の拡大を受けまして、現在これらの制度におきまして実施されております条件の緩和などの特例的な扱い、これにつきましては、現時点の段階でございますが、本年度、令和3年3月末までとされてございます。 ◆4番(上田勝之君)  こちらの制度については、国の動向というのが非常に左右されるところもありますし、このワクチン接種の課題などもそうなんですけれども、国も本当にトライ・アンド・エラーなんですよね、やってみては見直し、次の、次のとどんどん変わっていくところもあります。ぜひそういった国の情報や、あるいは制度の新しい設計、新しい制度といいますか、利用できる制度があれば、本当に周知、それもこちらへ訪ねてこないとなかなかそういったことができない、それはなかなかこれはアウトリーチといって、こちらから届けるというのは非常に難しいかもしれません、どなたが困っているかというのが非常につかみづらいこともございます。そういった意味では、やはり様々な媒体を使って周知していく、そういったようなことが求められると思いますんで、ぜひその辺は、山下部長、よろしくお願いいたします。 ところで、この国保税の減免については、なかなか令和2年度、今年の3月31日までですか、申請期限だと思うんですけれども、減免の利用者数とかはどれぐらいの方が減免されたかとかはお分かりになられますか。 ◎市民窓口課長兼国保直営熊野川診療所事務長(勢古口千賀子君)  こちら令和2年度と令和元年度分を合わせまして約175件となっております。 ◆4番(上田勝之君)  これは令和3年度が継続されるかどうかというのはまだまだ不確定要素が多く、現時点では、次年度というのはこういったような税の減免とかの措置はまだ示されていないということです。ただ、これもよくお伺いした話なんですけれども、いわゆる国保税の減免なんていう措置が、そんなんあったんですかと、何のことなんですかというようなお話も結構聞いて、私はいろいろ説明というか、申請のお話をさせていただいたりといったようなこともさせていただいたケースもございます。本当にどなたが、一般の市民の方ですから、アウトリーチといってこちらから届けるというのは非常に難しい、どなたが困っているのか分からないんですけれども、やはりこういった施策もいろいろこれも国の動向等に左右されますんで、今の時点では何とも言えませんが、困っている市民の皆さんのための施策が出たら、本当にいろんな媒体を使って、それはネットもありますし、当然地方紙もあります、いろんな媒体を使って周知に努めていただきたいと思いますんで、その点をよろしくお願いしておきます。 続いて、市政情報の提供の在り方と透明性の確保、この点についてお尋ねをいたします。 先日、3月議会が開会して、条例案の質疑が地方新聞に掲載されて、市民の方から御意見をいただきました。小口中央会館の廃止条例案についてでした。その方は、以前から長年使用されていない小口中央会館を民間の方が利活用したい、払下げの要望を行ったが、市からは何の回答もなかった。結局老朽化して、雨漏りもひどくなり、かといって取壊しも道路に面していないので解体費用が高額との質疑での答弁の記事を読まれて、払下げの要望は放置しておいて、今頃になって老朽化や解体費用が高額とはと憤った声でした。そういった声を聞かせていただいて、待てよと、以前にも聞いたことがあるような事例だなと思って、私も考えました。 少し内容は違うんですけれども、私、平成25年3月議会で一般質問をさせていただいております。これ、濱田議員の地元ですけれども、平成23年に王子権現親睦会自主防災の会が防災対策計画について、新宮市に対し、提言要望活動を行いました。この提言要望は、市全体に関すること、地元地域に関することと多岐にわたりました。市民目線で、非常に示唆に富む内容であります。市役所各担当課に分かれ、どこが責任を持って回答し、実行していくか、なかなか所管同士が見合ってしまって、検討が進んでいません。この自主防災会の皆さんは、提言要望に対し、市の考え方の回答を待っておられたそうです。これが質問の内容でした。実際、なかなか回答がいただけなかったわけです。 その後、再度陳情を行い、王子地区避難路として平成29年度に事業着手、昨年でしたか、ようやくその要望の柱が実現したわけです。この小口中央会館の払下げ要望も、実は私、庁内でもいろいろお尋ねをしました。現在では、誰がその要望を受けたか確認できず、当局でもその要望に対し、どう検討されたかはもはや分かりませんでした。しかし、結果として建物は老朽化、解体費用も高額、今後どうするか大きな課題が残ってしまっています。 これはそういった要望内容と、どなたが受けてどうなったかということが、実際、現時点では分かりませんので、回答はいただけないものと思いますが、いずれにしても地域の要望に対して回答せず、そのまま放置してしまう、10年前にこういう事例があったにもかかわらず、また同様に回答していなかった、こういった事例は市政の信頼を損ねてしまう、田岡市長の言われている市政は市民のためにはどこへ行ったんだ、こういったことは二度と起こさないよう強く申し述べておきます。 また、三輪崎や佐野の地域の皆さんや保護者の皆さんの間で、県立高校の統合、再編に伴い、三輪崎小学校と光洋中学校の統合を行い、和歌山市の伏虎義務教育学校のような形態に再編をして、新翔高校の校舎に移転すると、市の教育長を中心に内々に検討が進んでいるのではないかとの声を聞かせていただきました。子供たちの教育環境の整備は種々検討が必要ですし、学校は地域のシンボルでもあります。地域の合意を得ずして統合などは進めようがないと考えます。和歌山県教育委員会の県立高校再編プログラムも、地域の声を聞かずに進めようとして軌道修正を図っているのが実情です。緑丘中学校と城南中学校の再編も、私もさきの12月議会の一般質問で議論をそろそろ始める時期ではないか、そういう問題提起をさせていただきました。先日の総合教育会議では、田岡市長も喫緊の課題ではないかということで問題提起をされたという新聞記事を読ませていただきました。以前の小学校の統廃合、この旧市内ですけど千穂小学校と丹鶴小学校、蓬莱小学校と王子小学校、この4校から2校への統合も議会の特別委員会や教育委員会の諮問機関での議論を経て、2校ずつ地域の皆さんや保護者の皆さんを交えて委員会を構成し、時間をかけて議論し、統合への結論を導き出しました。三輪崎小学校と光洋中学校の再編、義務教育学校化への考え方はどうなんでしょうか、教育長にお尋ねをいたします。 ◎教育長(速水盛康君)  せんだって2月の総合教育会議の中で旧市内の中学校の学校統合につきまして、今議員おっしゃられました前回の審議会の答申を踏まえてということで、そこから約10年たちましたもんですから、その審議会の答申では、10年をめどにしてもう一度考え直してはどうかということがありましたので、それを踏まえて旧市内の中学校の統合については、来年度検討してみてはどうかということになりましたので、検討することを確認をいたしました。 今御指摘の三輪崎小学校と光洋中学校の統合の件につきましては、今その方向で検討することを実施する予定はございません。ただ、この学校再編の話でありますので、児童生徒数の減少もあります。しかるべき時が来れば、様々な選択肢の中で新宮市全体の学校再編というのは当然考えていく必要があると思っておりますので、そういった時期にまた改めて皆さんの御意見を伺いながら進めていくと、そのように考えてございます。 ◆7番(濱田雅美君)  現時点ではそういった話はまだ、具体的な話ということではないということですね。その点を確認させていただいて、この子供たちの教育環境の整備については、保護者の皆さんや地域の皆さんの合意が重要です。そのためには、情報提供や議論の透明化も必要だと思います。 いずれにいたしましても、このことは市政の事業全般に言えることです。市政の情報の提供や、あるいは意思決定プロセスの透明化、議論の透明化ですね、こういったことが市政に対して信頼を得ていく、私はそういうことだと考えます。文化複合施設丹鶴ホールの建設の是非は本当に市民世論を二分いたしました、私も特別委員会の委員長を預からせていただいた立場で、当時の、今建設が進められている計画には反対をさせていただきましたが、やはりその中で情報の提供や、あるいはその意思決定プロセスの透明化、そういったことを積み重ねていく、そのことに私は特別委員会内においては本当に自責の念に駆られます。この秋に開館を迎えるに当たっては、やはり多くの市民の皆さんに喜んでいただきたい。それは、私が考えるには、いろんな物事というのは、賛成の方もいらっしゃれば、反対の方もいらっしゃいます。でも、やはり進めようとするんであれば、反対の方の意見も聞きつつ、取り入れつつ、おおむね皆さんが賛成していただけるような意思決定のプロセス、そういったことが市政には求められていると思います。ぜひとも今後の事業の進め方、今回でもいろんな、令和3年度にも様々な事業が計画されております。ぜひその情報の提供や意思決定のプロセスの透明化、そういったことを念頭に事業を進めていただきたいと思いますし、私も提言をさせていただきたいと思います。 これで一般質問を終わります。     (「議事進行」と呼ぶ者あり) ○議長(久保智敬君)  1番、大西議員、議事進行。 ◆1番(大西強君)  議長ね、今、上田議員の質問の中で、三輪崎の光洋中学校と三輪崎小学校の統合のうわさについて質問してくれましたけれども、その答弁の中で、私はこの一般質問でこれをやるつもりだったんです。しかし、僕はまだ精査していなかったんで、確実なことをしていなかった。それはなぜかというたら、物すごく父兄が不安感を持っているわけです。それについて、区民が誰が言うた、誰が言うていないということで、どの議員が何を言うたとか、もう疑心暗鬼になっているんですよ。その点について、教育長も含め、3月議会でテレビ見てるから追及してくれという投書も来ていたんです。それで、今、上田議員がそれを質問してくれたけれども、それで、教育長の答弁は、今そういう議論はないとはっきり言いながら、火薬つけたんでよ。なかったらないとはっきり言うてやれば、市民はあれだけれども、教育長、今、ないと言いながら、将来そういう議論になるかもしれないと、後でね、だけど、現在ないと言うんで、議長、その不安を持っていますんで、三輪崎の父兄は不安を持っているんで、現在その統合の話は、現在はないんだとはっきり広報するように、議長、してやってくれませんか。 将来、将来と、今はないけれども、そのうち出てくるかもしれないと、検討しなければならない時期が来るかもしれないというと、不安になるじゃないですか。 ○議長(久保智敬君)  質問中ですが、10分間程度、休憩いたします。 △休憩 午後3時42分--------------------------------------- △再開 午後3時55分 ○議長(久保智敬君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 先ほどの大西議員の議事進行についてでありますが、教育長に再度確認しましたが、そういったことは一切ありませんということで、了解願えますか。     (「了解」と呼ぶ者あり) ○議長(久保智敬君)  それでは、一般質問を続けます。--------------------------------------- △濱田雅美君 ○議長(久保智敬君)  7番、濱田議員。 ◆7番(濱田雅美君) (質問席) 先ほども議場におきまして、東日本大震災において犠牲になられた方々に黙祷をささげさせていただきました。同僚議員も申しておりましたが、テレビから流れる報道は目を背けたくなるような現実がありました。そして、その半年後には、本市を含む紀伊半島大水害が発生いたしました。議会でも、被災地に赴き、悲惨な現状を目の当たりにいたしました。今年で10年、たくさんの爪痕が今なお残っております。心の傷が癒やされていない方も多くいらっしゃいます。改めて少しでも心の傷が癒やされることを願うとともに、お亡くなりになられた方々の御冥福を心よりお祈り申し上げます。 そして、命を守るための防災対策に全力で尽力しなければならないと強く思っております。 それでは、通告表に従い一般質問を始めさせていただきます。 市長の政策目標である安心・安全に暮らせるまちづくりについてをお伺いいたします。 紀伊半島大水害から10年の間に本市においても、熊野川の掘削、浮島川や、市田川、河口のポンプの増設など、様々な事業に御尽力いただき、また令和3年度においても新たに住宅耐震改修事業補助金や、浸水対策として緑丘中学校に雨水貯留施設の整備など、ハード面、ソフト面において、様々な事業に取り組んでいただけることと期待申し上げます。 また、去年の4月に王子地区の方々の十数年来の要望活動が実を結び、王子避難路の拡幅が実現されました。私も共に地元の方々と活動させていただき、避難できないことの不安であったり、諦めであったり、時には怒りの声もたくさんいただきました。 そして、完成したとき、日頃シルバーカートを使用している高齢者の方から、「あそここれ引いたら、後ろ詰まって逃げるの諦めたあたんや。凸凹やし、さっさと歩けんしね、でも、あんだけ広してもろたら、諦めたらあかんね、逃げやなあかんね」とお話してくれたときに、逃げることを諦めさせていたんだ。つらかったやろうなと、本当に涙が出そうになりました。同時に、逃げるという意思を持ってくれたということに、とてもうれしく思ったものです。「絶対逃げてよ」と思わず口にしていました。 地域の方々の完成したときの喜びや、安堵した声とお顔というのは、本当に何物にも代え難いものがありました。 御尽力いただきました担当課と御英断いただきました市長に改めて心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございます。感謝いたします。 本来なら、新しくできた避難路で既に避難訓練を行っている予定だったんですけれども、コロナ感染症対策の関係で、いまだ実行できていません。収束が見えてきたところで避難訓練を行う予定にしておりますので、ぜひ、その際は市も参加していただければ、私も地域の方も大変喜ぶと思いますので、よろしくお願いしておきます。 さて、ここまでは防災対策が前進した大変うれしいお話ですが、私は本市の防災対策、特に津波避難に関しては、本当にこれでいいのか、大丈夫なのかと常に不安と疑問を持っております。熊野地周辺、大浜地区や三輪崎地区の海岸沿いの住民に対しての津波対策は万全だとお思いでしょうか。台風や豪雨に関しては早めの避難というのが可能です。しかし、いつ起きるか分からない東海・東南海・南海三連動地震や、南海トラフ巨大地震におきましては、予想はつきません。広域周辺の熊野市、御浜町、紀宝町、そして新宮市が飛んで、那智勝浦町、太地町、串本町には津波避難タワーが設置されております。 しかし、新宮市はこれらの自治体とは違い、津波が到着するまでに避難できる時間があるとシミュレーションされている。避難タワーを浸水区域に造ることによってより安全な場所を目指せるにもかかわらず、浸水区域内にとどまらせてしまうおそれがある。少しでも遠くに、少しでも高いところに逃げていただくことが重要と、防災アドバイザーの片田先生から、これ以上ない慎重にお考えいただいたアドバイスをいただいているものと承知しております。 しかし、やはり本当に大丈夫なのかという懸念は私個人的にはいまだ払拭できずにいます。 本市が作成したハザードマップのポイントにも、想定にとらわれないとあります。津波避難に関しては、ハザードマップどおりここまで来たら大丈夫と考えず、少しでも遠くに、高いところに逃げることを市民に明確に伝えてください。命を守るために最善を尽くすとあります。市民に命を守るため、最善を尽くしてくださいとお願いするのですから、行政も命を守れるように最善を尽くした施策を講じるべきと考えます。 新年度予算には、大浜緑地整備事業として大浜堤防強化の予算が計上されております。この予算の事業を詳しく御説明願います。 ◎都市建設課長(木村雅洋君)  平成25年3月に和歌山県で津波浸水シミュレーションを行いハザードマップに掲載されている津波浸水想定が公表されました。今回、新宮紀宝道路、新宮道路が完成した後に、南海トラフ巨大地震発生による津波が発生した場合の市街地の浸水深や浸水域について津波シミュレーションを実施し、今後、整備を計画している津波防潮堤の整備効果など確認し、大浜緑地の整備に役立てたいと考えてございます。 ◆7番(濱田雅美君)  国交省の津波浸水想定の設定の手引というのがありまして、津波浸水想定は建築物の立地状況、線的構造物等の整備状況等により変化することが想定されるため、津波浸水の挙動に影響を与えるような状況の変化があった場合には、再度津波浸水シミュレーションを実施し、津波浸水想定を適宜見直していくことにするとありますが、この手引に沿った新宮紀宝道路と新宮道路の完成を想定したシミュレーションということで理解してよろしいでしょうか。 ◎都市建設課長(木村雅洋君)  そのとおりでございます。 ◆7番(濱田雅美君)  分かりました。 では、シミュレーションを経て工事着工するまでには想定される期間というのは、どの程度を要しますでしょうか。 ◎都市建設課長(木村雅洋君)  令和3年度に津波浸水シミュレーションを実施し、令和4年度以降で設計を実施したいと考えてございます。その後、用地買収や盛土材料受入れ工事との調整などが必要になってまいります。現在、新宮道路のルートや構造が決定しておりませんので、その進捗を見守っていく必要もございますので、現時点において、工事着手時期は未定となってございます。 ただ、新宮道路ができていなくて、新宮道路への取付けができなくても、工事できる区間から進めてまいりたいと考えてございます。 ◆7番(濱田雅美君)  分かりました。 ぜひ、できる工事から進めていただいて、早期完成に向けて御尽力いただきますよう強くお願い申し上げておきます。 また、この植樹した木というのがすぐに機能するわけではないと思うんです。植樹して災害に備えて、機能するまでに想定される年月というのはどのくらいかかるとお考えでしょうか。 ◎都市建設課長(木村雅洋君)  植樹に関しましては、高木、中木、常緑低木などの混植を予定しておりますので、樹木によりまして成長速度も異なります。3メートル前後の苗木を植えたいと考えておりますが、例えば、クスノキやウバメガシですと、年間50センチ程度、ネズミモチですと年間100センチ以上と言われておりますので、木の根が活着するまでは1年から3年。減災効果が期待できる成木になるためには10年以上は必要かと考えてございます。 ◆7番(濱田雅美君)  この大浜緑地整備事業につきましては、過去にも何度か一般質問をさせていただいたんですけれども、課題が多くなかなか前進しない事業であり、正直事業化されないのではないかと気になっていたんですけれども、やっと、この予算計上がされて、少し安堵しているところであります。 しかし、御答弁にもありましたように、シミュレーションを実施し、令和4年度以降に設計、工事着手は未定となっている。さらに、植樹してから減災効果を期待できる成木になるまでには約10年以上が必要ということです。やはり、まだかなりの年月を要することは明らかであります。 熊野地周辺や大浜地区の海岸沿いにお住まいの住民が、津波から逃げ切るというための施策というのは急務であり、最重要課題であると思います。 この新宮紀宝道路、河口大橋なんですけれども、これがやっと完成に向けて見えてきたところであります。 平成14年の住民活動から始まり、平成16年に河口に橋を架ける会が発足し、民間団体と紀宝町と新宮市の行政、議員連盟が一丸となって17年という長い年月を熱心に諦めることなく、国・県に要望活動を続け、現在、実現につながったものと考えております。 私も、議会に入らせていただいて以来、先輩議員と共に活動させていただいておりますが、1年に2回の要望活動があります。初めて参加させていただいたときには、本当にハードスケジュールにびっくりしました。衆参議員への要望におきましては、体力勝負のように走ります。夏は暑くて倒れそうになります。冬は雪の降る日もありました。行政と議員は地域のために動くのは当然でありますが、民間団体の方々に本当に熱心に要望活動に参加していただいて、頭の下がる思いでありました。国や各省庁に、また県への要望の際にも、こんなに熱心に来てくれるのであるからということで、至るところでおっしゃっていただきました。民間団体の皆様には、本当に心から敬意を表します。夢が実現したと、これまでの経緯を何度も聞かせていただきました。 この河口大橋は、この地域にとっては命の道であり、重要で住民の思いが込められた大切な道であります。 そこでお伺いいたします。 この河口大橋の要望活動の際、津波対策として地域住民が避難できる場所の設置も要望しており、前向きな取組をしていただいていると考えておりますが、その点はどのような進捗状況になっていますでしょうか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  新宮紀宝道路に津波から一時的に避難する場所を設置する件につきましては、国に要望し、国土交通省と協議を重ねてきたところでございます。 海に近い地域の緊急避難場所の確保は必要不可欠でありまして、既に、国との協議も完了しておりますので、避難施設を設置していただけるものと考えております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 大変うれしく思います。設置されるものと期待はしていたんですけれども、やはり、今御答弁の中ではっきりと言っていただいたことで明確になったと思います。 避難を諦める市民が1人でもいないように、どうか、この市民の命を守るために避難できる場所というのが、実現して完成するまで最後まで御尽力いただきますよう強く要望しておきます。 本市は、新宮市ハザードマップというものを新たに作成していただいて全戸配布していただきました。それがこれなんですけれども、せっかく作成していただいたのに、本当にこのようなことをお伝えするのは非常に残念なんですけれども、新宮市全体を冊子にするのですから仕方がないとは思うんですが、この中の地図なんですが小さくて、長年新宮市にお住まいの方は大体自分のおうちが、この辺だなというのは想像つくと思うんですけれども、新しく転居してきてくださった方などは、多分、把握が困難ではないかなと思っております。また、丁寧に洪水土砂災害と津波災害というものに区別して作成していただいているんですけれども、市民の方の中には見方を誤って把握してしまっている方もいらっしゃいまして、例えば、洪水土砂災害のページを見て、津波浸水域の確認をしている方がいて、今まで津波来るようになって真っ赤やったのに、真っ赤なところがないんやと、もう津波来んようになったんかというようなお話をされている方もいらっしゃって、いえ、こうなんですよと説明をしたんですけれども、このように、せっかく作っていただいたハザードマップなんですけれども、正確に有効に活用していただきたいと思うんです。担当課として、このハザードマップを有効に活用していただくために、何か取組というのをお考えでしょうか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  新宮市では、今年1月にハザードマップの冊子を全戸に配布させていただきました。また、広報の1月号に、ハザードマップを御活用くださいという記事も掲載させていただきました。 このハザードマップは、災害から命を守るポイントとしまして、ぜひ、押さえておいてほしいことをお示しするとともに、洪水や土砂災害、また津波の危険度やいざというときの避難先などを掲載いたしております。 また、災害時の問合せ先など災害発生時に役に立つ情報も載せておりますので、常に身近な場所に保管しておいていただければと考えております。 ただ、市内の全域を網羅したマップとなっておりますので、若干地図が小さいと申しますか、細かいといった御意見も少し頂戴しているところでございます。 なお、市ではウェブ版のハザードマップも公開しておりまして、こちらはパソコンやスマートフォンで簡単に御覧いただけます。このウェブ版につきましては、出前講座や家具転倒防止器具の取付けのために家庭訪問した際などに紹介をさせていただくことがございますが、毎回御好評をいただいております。 今後、ウェブ版の普及を図るとともに、ただいま議員から御紹介のございました、市民の御意見も参考にしながら出前講座などの機会にハザードマップの正確な、また有効な活用の浸透に努めてまいりたいと考えております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 出前講座に限らず、今おっしゃっていただいたように、家具転倒防止器具の取付けの際にも御説明いただいていることで、御丁寧な取組に感謝いたします。ありがとうございます。 家具転倒防止器具の取付けというのは、やはり高齢者のお宅が多いと思うんです。大きな画面でのウェブ版というのは分かりやすくて、とてもよい方法だと思います。好評いただいている取組ですし、できれば出前講座に限らず、こちらから出向いていって、防災講座というのを開催していただければ大変うれしく思いますので、日常業務というのも山積して大変な中だとは存じますけれども、前向きに今後御検討いただければありがたいと思いますのでお願いしておきます。 このハザードマップは、逃げ時タイミングというのを記入できる箇所もあります。ここなんですけれども、この、自分が安心なところまで避難するために必要な時間と場所を知っておくということは重要であると考えます。町内会や校区単位など、ぜひ危険度が高い地域から避難訓練などを実施していただけないでしょうか。行政が主導して全てを担うというのは、やはり困難かと思います。 そこで、お尋ねします。 自主防災組織というのは、各町内会単位で設置されているのでしょうか。組織が備わっているところであれば避難訓練などの協力も得やすいと思うんです。 先日の一般質問でも自主防災組織について質問されていましたが、現状の詳細を再度御説明お願いします。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  新宮市では、現在167の自治会、町内会のうち、112の町内会で自主防災組織が結成されています。複数の町内会が連合で自主防災組織を結成しているところも一部ございますので、112の町内会で自主防災組織の数は108組織となっております。 ただ、全ての組織が活発に活動しているとは必ずしも言えないのではないかと懸念をいたしております。 毎年のように出前講座の御注文をいただきましたり、防災用の資機材の購入に関する補助金の申請をいただく自主防災組織もあれば、結成後、活動状況が確認できていない組織もございます。また、167の自治会、町内会のうち、自主防災組織が結成されていないところが55ございます。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 自主防災組織が結成されていても、活動が止まっている組織がある、また55の町内会が自主防災組織を結成できていない。この現状というのは、大変気がかりであります。この現状について、担当課では何か対策を考えていらっしゃいますでしょうか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  防災対策課では、昨年の春から課の職員が地区別に各町内会の担当、副担当になり、町内会を訪問しまして、顔の見える関係の中で自主防災活動について、丁寧に支援を行っていくということを予定いたしておりました。 具体的には、まず自主防災組織が未結成の町内会を訪問して結成を促す。そして、求められれば担当の職員が町内会の総会にも出席をして、自主防災組織の必要性について説明をさせていただく。さらに、自主防災組織はある、結成をしているものの活動が停滞していると思われる町内会を訪問して、活動の活性化を促す。また、活動の支援もさせていただく。こういったことを行う予定にいたしておりました。 残念ながら、町内会への職員の訪問につきましては、コロナ感染症の関係で、まだ実現しておりませんが、今後、訪問ができるようになった場合に備えまして、自主防災組織で取り組んでほしい感染症対策についてもお話ができるよう準備を既に整えているところでございます。 ◆7番(濱田雅美君)  分かりました。 災害発生時の避難場所や経路、避難の方法というのは、最悪の事態と想定外の事態を考えておく必要があると思います。 また、それを自主防災組織などで話し合い共有しておくということが大切かと思います。今、御答弁いただいた中に担当、副担当を決めての丁寧な取組、本当に大変うれしく思いました。 コロナ感染症の関係で実現できていないというのが大変残念なんですけれども、災害はいつ起こるか分かりませんので、感染対策を万全にしていただいて、できるだけ早い段階で取り組んでいただきますようお願いしておきます。 また、令和3年度は5年に一度の総合的な防災訓練が実施される予算計上もあります。これについて詳細を教えていただけますか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  新宮市総合防災訓練につきましては、開催予定日を今年の11月3日、また開催予定場所を市民運動競技場と佐野体育館ということにいたしております。 今回、総合防災訓練は、大規模災害に備えた市民参加型の訓練を予定しておりまして、まず、市民がサイレンの吹鳴とともに各家庭で身を守る行動や、避難経路の確認など、各自で一斉に防災行動を取る訓練からスタートします。 その後、佐野体育館で避難所を市民自らの力で立ち上げ、運営を行うことを体験していただく避難所運営訓練を実施いたします。さらに、体験展示エリアを設けまして消火器体験、起震車や給水車の展示なども行い、子供から大人まで正しく、楽しく防災を学べる訓練とする予定にいたしております。 あわせまして、関係機関との連携強化を図るため、市民運動競技場におきまして、自衛隊や警察、消防、和歌山県などが参加して実働訓練を行う予定にいたしております。 ◆7番(濱田雅美君)  ほかの自治体では、これテレビで見たんですけれども、グループになって様々な問題解決をしていって、そのコロナ禍での避難所運営をゲーム方式で行っているところがありました。今、御答弁もいただいたんですけれども、正しく、楽しく防災を学べる訓練というのは、非常に記憶にも残りやすくて、とてもよい取組であると思います。そのゲーム方式で運営を行っていたところも、楽しそうで意見がとても活発に出ていたんです。ですので、このような様々な手法を考えていただいて総合防災訓練を行っていただくというのは大変うれしく思いますので、ぜひよろしくお願いいたします。 5年に一度の総合的な防災訓練も大変ありがたいのですけれども、例えば、1年に一度、新宮の防災の日として、新宮市市民全員が自分が住んでいる各地域で参加する避難訓練というのを行えませんでしょうか。そうすれば、先ほど申し上げました避難の場所の確定や、避難に必要な時間、また避難場所も災害時は家屋の倒壊や様々な支障が起こることも想定し、幾つかの避難方法を考えておかなければなりません。そのような話合いのきっかけづくりにもなるのではないかと思います。 また、自分の地域で災害時の避難に支援が必要な方というのを発見できるきっかけにもなるのではないかと考えます。いかがでしょうか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  今回市民参加型の訓練ということで、大規模災害に備えて避難者自らが避難所の運営に関わる実践的な避難所運営訓練の実施を予定いたしております。 今回が、初めての試みでございまして、今後、試行錯誤しながら訓練内容を固めていくことになりますが、今年11月の訓練を実施した後も、課題や問題点を検証して次への改善につなげていく必要があると考えております。 ということで、まず、今年1回やってみてということになります。議員がおっしゃいました各地域でということにつきましては、そうあるべきであると思います。また、5年に一度の総合防災訓練のときだけではなく、その間にせめて1、2回、地域ごとの市民参加型の実践的な訓練が実施できればとは思いますが、まずは、今年の訓練を充実したものにすることが大事と考えているところでございます。 ◆7番(濱田雅美君)  私の一般質問で、以前に地域住民自ら避難所運営ができる環境づくりというのが必要であると提案させていただいたんですけれども、今年の総合防災訓練では、今御答弁いただいた中で、避難所運営訓練の実施を予定しているとのことです。大変うれしく、そして期待申し上げます。 このような、本当に大規模な総合防災訓練でありますから、担当課の方、御準備も大変かと思いますが、充実したよい避難訓練となるように願っております。何卒よろしくお願いしておきます。 このように、ぜひ、体験型の避難訓練というのを各地域でもお考えいただきたいと思うんですけれども、本市は、台風や豪雨での避難が多い地方です。このような際は、職員が避難所の運営に御尽力いただいておりますが、大災害となると、自助・共助が求められて公助の手はすぐには行き届かないものと考えられます。自分たちで避難所が運営できるような体制や訓練というのは必要で、きっといざというときに役に立つと考えます。日頃から、心構えができていれば戸惑うことも少ないと思いますので、ぜひ実行していただきたいんですけれども、市長は総合防災訓練や地域での避難訓練について、どのようにお考えでしょうか。 ◎市長(田岡実千年君)  令和3年に行う5年に一回の総合防災訓練は、市民参加型のより実践的な訓練にしようということとしておりますし、議員御提言いただきました回数についてでありますが、この避難訓練を行うということは、いざというときにパニックにならずに自然と体が動くようになるというふうに言われておりますので、そういった訓練の頻度を高めるということは大切だと思っておりますので、またその辺もしっかりと取り組みたいというふうに思います。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 今、市長が御答弁いただいたとおり、訓練を繰り返し行うことで意識と行動が変わり、それがまた減災につながって命を守ることにつながると、それは本当にそう思います。 自分の地域がどこが危険かというのと、どこに逃げるかなど様々な想定をして、話合いや訓練を重ねて災害に備えなければなりません。その話合いや訓練が迅速な避難と瞬時の適切な判断につながるものと思います。ぜひ、市民参加型の体験型、地域ごとの避難訓練を今後実施していただきますようにお願いしておきます。 避難につきましては、以前の一般質問で避難所での女性や小さなお子さん、赤ちゃんへの配慮といったこともお願いしたことがあるんですけれども、その後、何か取り組んでいただいたことはありますでしょうか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  まず、避難生活が長くなる場合に備えての子供用のマスクの備蓄、こちらにつきましては、昨年1年間、なかなか入手しづらい状況が続いておりましたが、今年に入ってからようやく1,400枚を購入しまして備蓄することができました。 また、新年度予算におきまして、防犯ブザー1,500個の購入を予定いたしております。こちらは平成28年の熊本地震のときに避難所で防犯ブザーを配付したという記事を見まして、新宮市でも大規模災害によって避難所で避難生活となったような場合に、女性、また必要に応じてお子さんに配ることができるよう新たに防犯ブザーを備蓄することにしたものでございます。 さらに、新年度には授乳室や女性専用更衣室に使用するためのパーティションを29台、新たに購入し、避難所に配備する予定にいたしております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。お願いしたことをしっかりと調査して研究していただいて、それを取り入れていただいていますことに感謝申し上げます。 避難所での生活というのは、本当に心身ともに苦痛の多いものと想定されます。少しでも安心して避難所で過ごしていただけますよう、そのようなことがないのが一番ありがたいんですけれども、今後ともきめ細やかな避難所運営に御尽力いただきますようお願いしておきます。 令和3年度では、情報提供手段の研究を進めていくためのアンケート調査を実施するとのことですが、これは、どのような取組であるかお教えいただけますでしょうか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  令和3年度の予算大綱に記述しておりますとおり、新年度におきまして情報提供手段の研究を進めていくためのアンケート調査を実施することにいたしております。このアンケート調査は、市民のニーズや実態を把握することを目的に行うものでございます。 また、今回のアンケートにつきましては、市民が防災情報を受け取っている手段や実態を把握するということ、それに市民に対しまして防災情報を受け取るためのサービス、具体的にはメール配信や電話配信などのサービスについて御案内をするということ。これらの両方を兼ねたものにしたいと考えております。 ◆7番(濱田雅美君)  このアンケートの実施というのは、いつ頃の予定で、また対象はどのような方というふうにお考えでしょうか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  新年度に行いますアンケート調査につきましては、高齢者と重度心身障害者を対象に行うことを予定いたしております。また、実施時期につきましては、新年度のできるだけ早い時期にと考えておりました。そういった中、先般、消防庁の災害情報伝達手段に関するアドバイザー派遣を新年度に受けることが決まりまして、そのアドバイザーに今回行うアンケートの案、内容につきましても、助言を受けることにいたしております。従いまして、アンケートの実施時期につきましては、まだ確定的なことは言えない状況でございます。 ◆7番(濱田雅美君)  分かりました。ありがとうございます。 災害時避難行動要支援者リストについても予算計上されていますが、この進捗状況を教えていただけますでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(北畑直子君)  災害時避難行動要支援者リストにつきましては、平成30年10月に要配慮者要件に該当される4,343名の方に自主避難が難しく、地域での避難支援を希望するかの調査を開始して以来、支援を申し出られた方は879名となっております。そのうち個別計画作成済みの方は3名です。個別計画の作成については、地道に地域の支援者を発掘していく方針でございます。 今年度も2月に新規対象者92名に調査を行い、現在31名の方から支援の申出と地域への個人情報提供の同意をいただいております。 ◆7番(濱田雅美君)  やはり、個別計画に至るにはかなりハードルが高いんでしょうか。3件という数字も少ないと思いますし、配慮者要件に該当される4,343名のうち支援を申し出た方というのが879名というのは大変少ないように感じるんです。あと、この調査を行っていただいたのが平成30年ということで、それから3年ほど経過しているんですけれども、その間に支援が必要になった方がいらっしゃるのではと、ちょっと心配なんですけれども、その点については、どのように取り組んでいかれるお考えでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(北畑直子君)  毎年対象者の方には回答期限を設けずに調査を実施させていただいております。中には調査票を送ってから1年以上経過して申出いただく方もございます。配慮者要件の一つに75歳以上のみの世帯ということもあり、だんだん高齢になるにつれ、調査を思い出して申出していただく方もいるのかなというふうに考えております。 とはいうものの、議員御心配のように、取り残しのないように5年程度経過した方には、再度調査をかけることも課のほうでは検討してございます。 ◆7番(濱田雅美君)  再度申出というのは、どのように申し出るのでしょうか。大切にその通知書を置いている方もいらっしゃるかもしれないんですけれども、やはりそういうのをなくされた方とか、そういうことを知らない方もいらっしゃるかもしれないですし、申し込んでくる方も、やはり送った申請書で申し込まれる方が多いですか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(北畑直子君)  はい、そのとおりです。 調査票が届いてからすぐに申し出ていただくのではなく、1年ぐらい大事に取って置いていただいているのでしょうか、振り返ってもうそろそろ、じゃお願いしようかというようなことでお見えになるんだなというふうに思っております。 ◆7番(濱田雅美君)  支援者リストをつくるのも大変な作業であると思いますし、それを取り残しのないように調査していくというのも、本当に大変な作業であると思います。 ただ、今おっしゃっていただいた再調査というのが5年というのが大変気になるんです。もう少し早い段階で再調査を行っていけないかをまた御検討いただけたらありがたいと思います。これはお願いにとどめておきますので、お願いしておきます。 この取組というのは、本当に質問するたびに同じことを申し上げて恐縮なんですけれども、この取組は非常に重要であると考えます。困難課題の多い事業ではあると思いますが、また終わりのない取組になるとは思うんですけれども、今後も御尽力いただきますようにお願い申し上げます。 先日、新聞で見たんですけれども、紀宝町におきまして、災害時の通信手段としてNTT西日本と特設公衆電話の設置及び利用管理者等に関する協定を結んだとありました。町内10か所の避難所に設置する計画で、既に7か所に設置しており、あとの3か所も出水期までに完了予定とのこと。平成23年台風12号の紀伊半島大水害におきましては、和歌山県においては、この特設公衆電話が平成23年9月5日から10月31日の時点で、延べ19か所、延べ99台を設置とあります。三重県におきましては、平成23年9月5日から10月31日時点で延べ8か所、延べ14台を設置。奈良県では、平成23年9月5日から9月24日時点で延べ6か所、34台の設置。合計延べ33か所、延べ147台が設置されたとあります。 特設公衆電話は、災害時の非常時に通信規制の対象外となって、その発信呼が優先的に取り扱われる電話で、停電時でも使用可能とあります。避難場所として想定される場所や、重要拠点、自治体施設等には、あらかじめ必要な通信手段を整備することも重要であると言われております。 災害発生の首都圏で生じた帰宅困難者の通信手段としても重要な役割を果たしたともありました。 本市におきましては、この災害時の通信手段についてはどのような状況でしょうか。 ◎防災対策課長(佐藤尚久君)  紀宝町の特設公衆電話につきましては、私も先週6日付の地方紙の記事で拝見いたしました。新宮市におきましては、既に平成25年度に市内19の施設に特設公衆電話を設置済みでございます。具体的には、福祉センターや三輪崎会館、佐野会館、また新高田会館や熊野川地域の総合開発センター、赤木集会所などに特設公衆電話が設置されておりまして、災害時に御使用いただくことができます。 また、新宮市では衛星携帯電話を防災対策課や熊野川行政局、各支所などに備えておりまして、非常時においても、双方に連絡が取れるようにいたしております。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 本市では、かなり早い段階で設置していただいており安心いたしました。 災害時の際は、携帯電話も使用できなくなる可能性が大きく、特設公衆電話が役立つと考えます。また、日常生活の非常事態においても役立つと考えますので、19の施設というのは主に職員配置が困難な熊野川町地域かと思います。旧市内におきましては、福祉センターがありますがあと数か所、旧市内にも設置できないか、今後また御検討いただきたいと思いますのでお願いしておきます。 また、前回の一般質問で、避難所で過ごすことが困難な方にとって大変よい施策である、旅館等宿泊避難支援事業の継続的な取組をお願いしていたところでありますが、令和3年度においても、予算計上していただいており、大変うれしく思っております。ありがとうございます。 ただ、補助金の増額に至っていないというのが少し残念ではありますが、令和2年度のみとしていた事業を継続していただいたことに心より感謝申し上げます。 空家等対策事業につきましても、令和3年度は再調査を行うとのことですが、災害時、家屋の倒壊により道が塞がり避難ができない、火災が発生するなどのリスクの軽減のためにも以前よりお願いしております解体等に関する補助金制度をぜひ前向きに御検討いただきますよう再度お願いしておきます。 以上で、この項を終わります。 ○議長(久保智敬君)  議事運営の都合により、あらかじめ本日の会議時間を延長いたします。 10分間程度休憩いたします。 △休憩 午後4時41分--------------------------------------- △再開 午後4時53分 ○副議長(東原伸也君)  休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を続けます。 7番、濱田議員。 ◆7番(濱田雅美君) (質問席) 休憩前に引き続き、一般質問を続けさせていただきます。 次に、政策目標の「共に支え合い幸せ感じるまちづくり」についてお伺いいたします。 2020年の内閣府の社会意識に関する世論調査では、地域での付き合いがあまりない、全くないとの回答が34%、3人に1人、年代別では、60歳代で4人に1人、70歳以上で5人に1人が御近所のつながりから離れているとありました。 本市がこの統計に当てはまるかどうかというのは分かりませんが、確かに核家族化や単身赴任、集合住宅の居住者や、共働きの世帯が増えたため、町内会に加入する方も減少傾向にあると聞いております。 本市が構築中の地域包括ケアシステムにおいても、先ほどお伺いしました災害時避難行動要支援者リストについても困難課題が多く、進捗が難しいというところでありますが、やはり行政の主導というのも重要ですが、地域住民の力というのが最も大きく前進する力になります。 東日本大震災で甚大な被害を受けた岩手県釜石市の記事が新聞にありましたので、御存じの方もいらっしゃるかと思いますが、御紹介させていただきます。 震災の3年前からスタートした取組で、日常生活や災害時に支えを必要とする人がどこに住んでいるのかが分かる支え合いマップを、東前町内会が去年10月に作成したとのこと。同町内会は約60世帯で、震災前の3分の1、約7割が高齢者だけの世帯で、状況を把握し丁寧に見守る必要が高まっている。 マップづくりは、支援が必要な住民と、その人と交流がある人を地図上に線で結んでいく作業で、つながりを可視化することで、交流がない人が浮かび上がってくる。 反対に、孤立を心配していた人に交流のあることが分かったり、地域で困り事のお世話をしてくださっている人の存在も見えてくるとのことでした。 気がかりな人の情報を持ち寄り、地図に書き込んで共有する仕組みで、市など公的な機関から提供されたものではなく、御近所の人同士の自然に出来上がった信頼関係が、助け合いに必要な情報を共有し、いざというときの支え合いになると。住民主体の草の根的な活動ですが、社会福祉協議会の支援も得て、災害時の対応などは行政とも相談し、考えておくことができるとのことでした。やはりこのように、住民主体、住民の力というのが支え合いには絶対に必要です。 私の記憶には薄いのですが、向こう3軒両隣とか隣組という言葉や、回覧を回して助けたり助けられたりというような歌もあったかと記憶しております。少しのどかな田舎と言っては失礼かもしれませんが、その地域では、家を留守にするときも鍵をかけないので、「鍵は」と聞くと、「鍵らかけたことないわ。知らん人おったらすぐ分かるで」と平気で言って出かけるのです。また、高齢者のお宅の誰々さんのところは、息子が週末に様子を見に帰って来るとか、このお宅は何時から何時までは1人なので、ちょっと見に行ったらなあかんわとか、独り暮らしの人には、今日はおかず持って行ったるから待っときなよとか、そういった御近所さんの家の事情をよく知っていて、孤立にならないというつながりができていて、のどかでいいなと、この人と人とのつながりがあるから生きていけるんだなと。先ほど申し上げた、人同士の自然に出来上がった信頼関係があり、支え合いで温かい気持ちになった覚えがあります。 現在、地域支え合い事業として、各地域で自主的に行ってくださっている居場所づくりのサロンは、包括支援センターの担当課が地図上に記して、どこの地域でサロンがあるかないか、ないところに頼める人はいないかなどの取組を行っていただいていたと思います。可視化することによって、地域ごとのサロンの有無が明確になり、取り組みやすくなるものと考えます。 このように、居場所づくりのサロンを地図上に落としていくという作業を、支え合いマップの制作についても、地域住民を主導に取り組むことはできないかと考えます。個人情報などの問題もあるかと思うんですけれども、災害時だけではなく日常的な見守りにもつながると思いますので、いかがお考えでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(北畑直子君)  今、議員御紹介いただきました地域での支え合いマップ、可視化ということは大切なことだと思います。 本市におきましても、令和元年度の包括ケアシステム、支え合いのある地域づくりの取組の中で、地域のサロンにおいて、その地区内の活用できる施設やサロン、住民同士が集まり、何らか活動している場所などを地図上にマーキングし、住民主体の地域資源を把握いたしました。 特に人口の少ない高田地区のサロンにおいては、気になる人や独り暮らしの人のマーキングも行い、その後、65歳以上の高齢者宅を訪問し、レスキューポットを配布するとともに、中に入れる個人情報の記入まで一緒に行いました。まさに御近所同士の信頼関係での自然な助け合いの姿かなと思っております。 ◆7番(濱田雅美君)  この高田での取組というのは、高田の地域の方も参加して一緒に行ってもらったものですか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(北畑直子君)  はい、そのとおりです。役員の方とか御近所の方とか、また支所長も一緒に取組を行っていただきました。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 では、高田地区においては、この支え合いマップというような形ができているということで、それは大変うれしく思います。今、社協の方も地域包括ケアシステムの構築には大変御尽力いただいており、感謝しているところであります。地域ごとに様々な課題があるとは思うんですけれども、この高田のように、このような取組をほかの地域にもぜひ広げていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いしておきます。 東前町では、高齢男性が行政や民生委員の訪問を拒んでいたが、マップ上に書き込まれた知人に訪問してもらった結果、行政の支援につなぐことができたケースもあると書かれておりました。 全てがうまくいくわけではないと思うんですけれども、高齢者だけではなく、子育て中の家族や介護に疲れた方、様々な事情を抱えた方が孤立しないように、助けてという声を上げて相談できる、周りが気づいてあげられる、そういう新宮市になるように、地域住民と行政が連携して、しっかりと見守っていく環境づくりが急務であると考えます。 口で理想を言うほど簡単なことではないとは承知しておりますが、新宮市は本当に優しい気持ちの方々の地域であると感じていますので、きっといい地域包括ケアシステム、これが構築できるものと考えておりますので、ぜひよろしくお願いしておきます。 予算大綱におきましても、地域包括ケアシステムの推進を図る取組を進めてまいりますとあります。地域包括ケアシステムにおきましては、いつも申し上げておりますが、終わりのない施策と考えております。令和3年度においての具体的な取組というのは、どのようなことをお考えでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(北畑直子君)  地域包括ケアシステムは、人口減少で高齢者も少なくなっていく中でも高齢化率が進む社会において、住み慣れた地域で最後まで安心して暮らすためのシステムで、予防介護、医療、住まい、生活支援を実現するものであります。 令和3年度につきましては、新たな介護予防教室の増設、今後、高齢化率の上昇とともに認知症にかかる方も増加すると予想されていることから、認知症対策についてさらに取組を進めてまいります。 ◆7番(濱田雅美君)  2025年問題というのは、本市におきましては、もう始まっていると考えてもいいと思います。支える側が高齢化してきているのも現実であります。令和3年度の高齢者施策として、新たに運動教室を取り入れるとありますが、この詳細を教えていただけますでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(北畑直子君)  令和3年度から実施する新たな介護予防事業といたしまして、別館大教室でのスポーツボイス教室、そして福祉委員の方が実施されている地域サロンでのリズム体操を取り入れた介護予防事業を外部講師にて実施する予定としております。スポーツボイス教室につきましては、これまで2度体験会を開催し、継続実施を望む声が多く寄せられたことを受け、今回月2回の定期開催を計画してございます。 また、リズム体操の講師には、サロンでの介護予防教室のほか、従来の自主グループによる11の教室にも運動指導をお願いする予定です。これまでにない新しい体操内容や、高齢者相談センターを会場とすることで、高齢者相談センターの周知を図るとともに、本市の健康寿命の延伸に努めてまいります。 ◆7番(濱田雅美君)  コロナ禍でのスタートということですので、様々な課題があると思うんですけれども、どのように広報するのか、また参加したいという方は、どのように申込みをすればいいのでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(北畑直子君)  スポーツボイスの場合は、広報新宮へ募集をかけます。そして、新聞の記事依頼などもかけたいと思っております。そして、申込みはお電話にて受け付けるように考えております。 また、リズム体操につきましては新宮社協を通じて福祉委員さんに周知し、一応前期までのサロンでの実施計画は立てておるところでございます。 ◆7番(濱田雅美君)  では、前期までということで前期と後期とに分けるということで。これも恐らくコロナ対策ということですよね。はい。 コロナ禍で外出とか人に会うことが制限されてしまうということは、フレイルの進行というのが大変気になるところであります。ぜひ一日も早くスタートできるよう願っております。よろしくお願いいたします。 厚生労働省では、2025年を目標に、全市町村で認知症サポーターを中心とした支援チーム、チームオレンジの整備を目指すとありますが、本市においてのチームオレンジの事業は、どのように取り組まれていますでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(北畑直子君)  チームオレンジとは、認知症の人とその家族、地域住民の認知症サポーター、多職種の職域認知サポーターなどがチームを構成し、認知症の方に対して地域で早期から継続して支援を行うものです。 令和3年度は、チームオレンジの設置に向けて、チームの構成メンバーなど担っていただける方を対象に、認知症に地域で取り組む意義など、チームオレンジへの理解を深めていただくためのステップアップ講座を開催いたします。 ◆7番(濱田雅美君)  このステップアップ講座というのはいつ頃の開催予定でしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(北畑直子君)  夏から秋にかけて開催できればと考えております。 ◆7番(濱田雅美君)  では、現在、本市のサポーターとキャラバン・メイトは何名いらっしゃいますでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(北畑直子君)  認知症サポーターは1,856名、キャラバン・メイトは66名でございます。 ◆7番(濱田雅美君)  このサポーターの1,856名という中には、本市は小学校4年生の認知症授業を行っていただいているんですけれども、この授業を受けた生徒さんの人数というのも含まれているんでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(北畑直子君)  はい。1,856名中613名の方が、小学校4年生で受けていただいた方でございます。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。 それでも1,200人ぐらいは、普通に成人とか一般の方でということですね。 当初、このサポーター養成講座を受けていただくサポーターさんになっていただく人数というのが、なかなか伸び悩んでいたように記憶しているんですけれども、そこから思えば、すごく増加傾向にあるようで大変うれしく思っております。また今後ともこのように増えていくような取組をお願いしたいと思います。 また、サポーターさんへのステップアップ講座の広報というのはどのようにお考えでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(北畑直子君)  ステップアップ研修の広報ということでございますが、広報はせずに、66名の方が今キャラバン・メイトさんでいらっしゃいます。その方々に連絡してキャラバン・メイト連絡会というのをまずつくって、ステップアップ研修への理解を深めて開催していきたいと思っております。 ◆7番(濱田雅美君)  分かりました。 本市におきましても、2025年を目標にチームオレンジの構築に向けて御尽力いただきますよう、お願いしておきます。 先日、配付いただきました人権尊重文集「春を呼ぼう」第16号を読ませていただきました。どの文集も大変すてきな素直な思いが書かれてあり、心和むものであったり、こちらが気づかされるものなど、本当にすばらしい文集ばかりでした。 その中に、4年生の授業に取り入れていただきました認知症の授業で、初めて認知症を知った生徒さんの「認知症について」という文章が掲載されていました。読ませていただいたとき、本当にこの授業に組み込んでいただいてよかったと心から感謝いたしました。ありがとうございます。 この文章の一部を割愛して紹介させていただきます。 「認知症教室で初めて認知症を知りました。僕にできることはないかと考えました。僕たちにもできることを教えてくれました。もし、近くに認知症や物忘れをしてしまう人がいたら、今日教えてもらったことをしたいと思います。また、いろんな人にも教えてもらったことを伝えたいです。認知症の人もそうでない人も、みんなが幸せに生活できるといいなと思いました。」と書いてくれてありました。まさしくこれが持続可能な開発のための教育だと思いました。また、地域包括ケアシステムの一環でもあると感じました。子供たちもしっかりと地域を支える力強いオレンジチームの一員となれると思いました。 この授業で、認知症を正しく知っていただくということはもちろんなんですけれども、私は、新宮市で育ってくれる大切な子供たちが、この文章のように、みんなが幸せに生活できるといいなと思える心の成長というのを強く願っております。 本年度におきましては、コロナ禍の中、授業日数が大変厳しくなったにもかかわらず、令和3年度におきましても、認知症授業をカットすることなく行っていただけることと、教育長はじめ、教育委員会、先生方、担当課の皆様の御尽力に心から感謝申し上げます。本当にありがとうございます。 また、以前より提案しております認知症施策の本人ミーティングや、認知症カフェにつきましても、コロナ禍の中、取組が困難となり、大変残念に思っております。認知症カフェが既に構築されている自治体におきましては、オンラインでの開催を実施しているところもあります。本市においても、本市のニーズに合った認知症カフェの取組というものを継続して研究していただきますよう改めてお願いしておきます。 そこで、本市におきましては、認知症の人と家族の会を実施していただいておりますが、コロナ禍の中、この参加される方というのに変化はございましたでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(北畑直子君)  令和2年度は新型コロナウイルス感染症の流行で4月5月は中止いたしましたが、2月までで実施回数9回、延べ参加人数31人で、参加人数については特に減ってはございません。 参加される方も毎回参加される方もいれば、久しぶりに参加される方、そして診断を受けた御家族の初めての参加、そういうところでございます。 ◆7番(濱田雅美君)  認知症の人と家族の会は、認知症カフェの開催というか構築が行われていない本市にとっては、この施策というのは大変重要だと考えております。よい事業だと考えているんですけれども、なぜか参加人数が少ないなと感じているのは私だけでしょうか。 本当に悩んでいる方、本当に困っている方が、この参加人数のように少ないならば大変うれしいことなんですけれども、そうではないと思うんですね。もう少し気軽にというか、参加しやすい環境というか、相談しに行こうと構えて出かけるのではなくて、出かけたところで相談できた。そのような場所というか、そのような取組が必要なのではないかと思うんです。 大変御面倒なことを言っているというのは承知しておりますが、やはりそう考えると、認知症カフェのような形であったりとかというのが、居場所づくりというのが必要なのだと改めて感じるんです。 先ほど、北畑次長から2025年問題を見据えて、認知症対策についてさらに取組を進めてまいりますとの答弁をいただいております。 1994年、国際アルツハイマー病協会、ADIは、世界保健機関(WHO)と共同で、9月21日を世界アルツハイマーデーと制定し、この日を中心に認知症の啓蒙を実施しています。また、9月を世界アルツハイマー月間と定め、様々な取組を行っております。我が国でも、公益社団法人認知症の人と家族の会がポスターやリーフレットを作成し、認知症への理解を呼びかけるなどの活動を行っております。 厚生労働省はじめ、都道府県、市町村におきましても、9月21日を中心に、各地のランドマークや庁舎などがオレンジ色にライトアップされたり、オレンジリングをモニュメントとした取組を行っております。 この写真が一部なんですけれども、このように、ちょうどこの小さくて申し訳ないんですけども、これが和歌山県の紀の川市が、このようにオレンジリングのモニュメントでライトアップして映し出されているんですね。これは、厚生労働省が取り組んでいる省庁の写真なんですけれども、市長のほうにはお手元に資料、この写真があると思うんですけれども、このように、でも、何事もそうなんですけれども、自分が目の当たりにしなければ、現実感を持って理解するというのはなかなか難しいものであります。認知症もその一つで、少しでも関心を持って、理解していただけるように、また新宮市は認知症の人と家族を支えていきますというメッセージとして、令和3年度、世界アルツハイマーデーを中心に、本市も何か新しい取組というのを始めてみることは考えてもらえませんでしょうか。市長、どうでしょう。 ◎市長(田岡実千年君)  世界アルツハイマーデーの御紹介ありがとうございます。 団塊の世代が75歳の後期高齢者になるというこの2025年でありますが、そのときに5人に1人が認知症になるというふうにも予想されておりまして、認知症についての啓蒙活動、これから大変重要になるというふうに考えてございます。 恐らく担当課においては、この世界アルツハイマーデーのことを何か多分考えているとは思いますが、また改めて私のほうからも検討の指示をしたいと思います。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。大変前向きな御意見をいただいてうれしく思います。 大きな予算をかけなくてもできることはあると思うんです。認知症とその家族の方に、元気を持っていただけるような取組というのを、前向きに御検討いただきたいとお願いしておきます。 次に、エンディングノートについてお伺いいたします。 以前、私の一般質問におきまして、新宮市独自のエンディングノートをぜひ作成していただきたいと提案したところ、その後、在宅医療相談窓口にも、エンディングノートを作ってほしいとの意見があったとお伺いしました。 今回「想いをつなぐ」という、とてもよいものを作成していただきました。これなんですけれども、本当に作成していただいたことに、本当に感謝いたします。ありがとうございます。 私も早速書かせていただいたんですけれども、やはり1人で書くよりも、家族や大切な人と相談しながら、話し合いながら書いていくのがいいのかなと個人的には思いました。もちろん最後まで誰にも見せたくないという思いがあるところは秘密にしておけばいいと思いますし、考えが変われば、何度でも書き直せます。誰もが書いておいてほしいと考えております。 先日、エンディングノートを上映してくださり、私も鑑賞いたしましたが、言葉で説明するよりも、エンディングノートがどのようなものであるかというのを分かりやすく上映していただいたと思います。 参加してくださった皆様の感想の中には、「エンディングノートを全く知らなかった」「聞いたことはあるが知らなかった」「映画を見て書こうと思った」「家族と話し合って書くようにする」「やっぱり最後は家族と一緒がいい」という感想が多かったと、担当課から伺いました。 以前にもお願いしたときに申し上げたことなんですけれども、このエンディングノートを暗いイメージに捉えずに、家族と話し合うきっかけになればと思います。できれば健康なうちに、明るく話し合って書いていただきたいと思います。 そこでお伺いします。 このエンディングノートは何冊ほど作成していただいて、今、何冊配布されているか、お分かりでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(北畑直子君)  エンディングノートは本年1月に1,000冊印刷し、現在約470冊配布済みとなってございます。470冊のうち300冊程度は、高齢者相談センターの窓口へ足を運んでいただいて持っていただいたものでございます。 担当課といたしましては、終活について考えるということは、今日の一日を大切に過ごしていただくことにつながるのかなというふうに考えております。また、多くの皆様に持って帰っていただきたいと思っております。 ◆7番(濱田雅美君)  470冊のうち300冊が窓口でお渡しいただいたということで、ニーズというのも少なからずあったのかなと思います。 これは健康長寿課と別館の高齢者相談センターの窓口に取りに行くということでよろしかったでしょうか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(北畑直子君)  そのとおりです。 ◆7番(濱田雅美君)  そこで、この窓口に申し出て、このエンディングノートをくださいというイメージというのが言いにくいとか思っている人もいるかもしれませんので、できれば庁舎内で、自由に持ち帰ることができるような取組ができないかということと、あとこれ三輪崎とか高田の各支所、あと熊野川行政局というところにも配置していただいているのかということを教えていただけますか。 ◎健康福祉部次長兼健康長寿課長(北畑直子君)  現在、窓口で自由に持って帰れるような状況ではございません。今、議員がおっしゃっていただいたように、ちょっと恥ずかしくてよう申し出ないというような方もいらっしゃるかと思います。広報新宮が自由に取れるように置いてあるように、同じようにエンディングノートも自由に取れるような状況にしていきたいと思います。 それから、行政局のほうには、熊野川地域包括支援センターのほうに置いております。また三輪崎支所、高田支所においては、置いていただいていなかったんですけれども、昨日、御希望者に渡してもらえるように配付させていただいたところでございます。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。ぜひ各支所にも配置していただいて、また気軽に手にできるようにお願いいたします。 このエンディングノートというのは、高齢者の方に限らず誰にでも活用していただきたいと思います。最後まで自分らしく生きるため、家族のために、ぜひこのエンディングノートが一人でも多くの方に役立つことを願っております。 最後に、市民が今最も関心があるであろうコロナワクチンの接種についてお尋ねします。同僚議員と重複する部分があるかとも思いますが、御答弁願います。 まず、本市へのワクチンの入手量ですが、先頃入手予定量に達しないことが判明し、接種計画を変更している自治体が出ていると報道されていました。本市へ配分されるワクチンの予定量はどのぐらいで、約何人分となるのでしょうか。また、ワクチン自体は本市にいつ届くのでしょうか。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(田中幸人君)  現在のところ県から連絡いただいている高齢者向けのワクチンにつきましては、4月中旬に1箱、975回分が配付されると聞いております。配付予定については12日の週というようなことは聞いております。 ◆7番(濱田雅美君)  今後、ワクチン接種を実施していくことになるわけですが、まず医療従事者、高齢者、特定疾患をお持ちの方、一般の方の順にワクチン投与をされると思うんですけれども、現在の接種の予定スケジュールとワクチン投与の場所を教えていただけますか。また、2回目の接種スケジュールも含めて御答弁いただきたいと思います。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(田中幸人君)  現在予定していますその集団接種につきましては、4月中旬に配付されるワクチンを活用するということで、4月下旬に、この市役所別館にて1回目の集団接種をしたいと思っています。 御存じのように今回は2回接種ということなので、この下旬の集団接種を受けられた方は、3週間後の5月に再度受けていただくということになろうかと思います。 そして、その後なんですが、ワクチンの残といいますか、その状況に応じて、順次高齢者施設へ出向いての接種というのも取り組んでいきたいと思っております。 その後ですが、医師会と現在も調整中なんですが、かかりつけ医での個別接種、これワクチンの供給があれば5月中から実施していけたらなと思っております。その他もろもろコールセンターの開設や、電話とかインターネットでの予約とか、そういうようなこともできるように準備しておりますので、その都度、その都度分かりやすく、できる限り適切に情報は出していきたいと思っております。
    ◆7番(濱田雅美君)  市民への広報ということなんですけれども、広報紙、ホームページ、地方紙とありますが、常に指摘となります高齢者の方々へは、ホームページでの確認というのは困難です。地方紙も購読がない方もいらっしゃいます。回覧板では間に合わないと思います。 広報紙には目立つように、折り込みという形を考えていらっしゃるのでしょうか。また、過去に例のないワクチン接種の重要なお知らせですから、コロナ感染症防止対策のように、防災行政無線を使ってのお知らせというのはできないか。そこを教えていただけますか。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(田中幸人君)  広報紙につきましては、一応、例えばこの4月号に載せる記事というのは、大体各課から広報に提出するのが3月の10日前後なんです。ですので、一般的にその時点で分かっている情報は、4月の広報に載せます。 それプラス、現在はやっぱり折り込みが必要であろうということで、ぎりぎりまで情報を集めて、そして広報紙に折り込みを入れて情報を伝えたいと思っております。 それで先ほどの防災行政無線ですが、庁内ではそういう決定はしておりませんが、やっぱり情報の必要性やスピードとかその他もろもろの重要性、そういうことを考えれば、必要に応じて防災対策課とも相談させていただきたいと思います。 ◆7番(濱田雅美君)  ありがとうございます。国の動向の変動が大きいため、本市とか担当課のほうでも、それに合わせてスケジュールを組んでいかないといけないという大変御苦労があると思います。 また、今言っていただきましたように、変わったときに早急に皆さんにお知らせするというのが、やはり間に合わないということのないように、できれば防災行政無線なり、あとは何らかの丁寧な情報発信というのをお考えいただきたいと思います。重要な情報が、知らなかったという市民の方がいらっしゃらないような取組をお願いしておきます。 高齢者の方は、あとクーポンが送られてきたり、電話で予約をしたりというのがなかなか難しい方もいらっしゃると思うんですけれども、この方たちにとってケアマネさんとか介護職の方々というのが、やはり頼りになると思うんですけれども、その方たちの御協力をいただけるという体制というのはできているんでしょうか。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(田中幸人君)  市民への周知というのは、今のところそういう広報や地方紙とか、そういうことが今メインで考えておりますが、今御提案いただいたように、介護関係者というのは、情報を提供して御協力いただくというのも重要なことかと思いますので、それは取り入れていかせていただきたいと思います。 また、御意見いただいたときに思ったのは、例えば社会福祉協議会へもちゃんと情報提供をして、その関係の高齢者と接する機会の多い民生委員さんとか福祉委員さんとか、いろんなあらゆる機会を捉えて、やっぱり高齢者接種の情報というのをきっちりお伝えしたいと。 特に、集団接種だけではなくて、そのワクチン確保という条件はあるんですが、個別接種、その部分を新宮市としては推進していきたいと思っていますので、そういうことをすれば、やっぱりかかりつけ医で安心して相談して、安心して接種していただける体制があるんですよということも伝えていけたらと思っています。 ◆7番(濱田雅美君)  お願いしておきます。 仮に先ほど言っていただいていた975回分のワクチンということなんですけれども、これ4月下旬の接種後に、2回目までの日程にワクチンが入手できるかどうか分からないということになったら、この975回分というのは約480人分ということで理解しておけばよろしいですか。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(田中幸人君)  この975回分というのは、2回接種というふうに捉えていますので、おっしゃるとおり人数でいうと、その半分というふうに考えております。 ◆7番(濱田雅美君)  分かりました。 ワクチンというのが、超低温冷蔵庫で保管するとのことですが、超低温冷蔵庫は何台ありますか。また、その設置場所というのは何か所になるのでしょうか。市の保健センターとかでも設置するという予定があるのでしょうか。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(田中幸人君)  ディープフリーザーですが、新宮市に配付される予定のディープフリーザーは3台です。そして3月といいますか、来週1台配送されます。そして、4月と6月と1台1台配送される予定となっています。それで、最初に配送されるディープフリーザーについては、本庁の鍵のかかるところに設置したいと考えております。 それで2台目、3台目につきましては、また医師会と調整して相談して決定したいと思っております。 ◆7番(濱田雅美君)  先般、ワクチン保管の超低温冷蔵庫に不都合が生じて、1,000回分以上のワクチンが駄目になったというニュースが大きく報道されたところでありますが、休日で職員不在の事故であったとのことでした。 このニュースを聞いて、ワクチン管理の難しさを改めて感じたところでありますが、この事故は、共有コンセントによる一時的な電力不足によるものだったらしいのですが、お聞きしたいのが、もし一時的な電力不足が生じ、常温等に戻って、その後電力回復によってまた超低温になったという場合、一見すると問題のないワクチンと見逃されることと、職員が異常報告をしない場合の恐ろしさにあると思うんですけれども、この超低温冷蔵庫というのには、例えば温度データが打ち出されるような何らかの管理機能というのが備わっているのでしょうか。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(田中幸人君)  このディープフリーザーにつきましては、先ほど申し上げましたように市役所に設置を予定しておりますので、間もなく専用のコンセントの工事を行います。この専用のコンセントというのは、市役所は停電時でも自家発電機を備えておりますので、そのときに、停電時に優先的につながれるコンセントを設置したいと思っております。 また、平日については、職員が定期的にやっぱり監視、巡回する等温度の確認は予定しておりますし、夜間・休日については、総務課にお願いしまして、ガードマンが常勤していますので、その方にちょっと確認をお願いしたいと思っております。 また、冷凍庫の管理機能については、我々まだカタログでしか正直見ておりませんが、パソコンと接続して温度の変化を確認できるというふうになっておりますので、定期的にその辺についても対応したいと思っております。また、既に設置しているところもあるかと思いますので、その辺とも情報を共有しながら、安全な管理というようなものを考えていきたいと思っております。 ○副議長(東原伸也君)  濱田議員、時間過ぎましたのでそろそろまとめてください。 ◆7番(濱田雅美君)  かしこまりました。 あと1点だけお聞きさせてください。 ワクチン接種は、市民の命に関わる皆が初めて経験する一大行事なんですけれども、このような事故のほか、ワクチン接種の危機管理対応が求められると思うんですけれども、市民が安心して接種できるような、本市で取りまとめたマニュアルとかというものはあるんでしょうか。 円滑に接種できる対応マニュアルとか、事故発生時に対応する具体的な危機管理の対応マニュアルというのがあれば、教えていただきたいんです。 ◎健康福祉部長兼福祉事務所長(田中幸人君)  ワクチンの接種につきましては、国・県から様々な通知とか通達、また接種の手引等、そういうものも出ておりますので、それに基づきまして、医師会と保健所と何度も調整会議等を行って準備を進めております。 また、事故発生時の対応につきましても、接種後、経過観察する場所を設けたり、また15分から30分は観察を行うとか、またその場所には看護師を配置、また新宮消防の救急救命士も配置するというような対応は備えております。 また、先日はなぎ看護学校でデモンストレーションも行いましたが、4月頃には市の別館においてそういうデモも行って、そういう不測の事態の対応、そういうことも踏まえて職員も参加して行っていきたいと思っております。 ◆7番(濱田雅美君)  ワクチン接種に関わる職員の皆様には、本当に心労が続く作業となると思いますが、人命がかかっておりますので、どうか慎重かつ安全な対応を切にお願い申し上げます。 令和3年度予算大綱に、市長は、市民の誰もが笑顔で心豊かに暮らせるまちづくりに一生懸命取り組んでまいりますとあります。 議会も共に尽力することを市民の皆様にお約束し、私の一般質問とさせていただきます。ありがとうございました。     (「議長、議事進行」と呼ぶ者あり) ○副議長(東原伸也君)  6番、三栗議員、議事進行。 ◆6番(三栗章史君)  すみません、遅れているところ、すみません。 今、濱田議員の一般質問もありましたし、同僚議員の中からも少しあったと思うんですけれども、このワクチンの接種に関しまして、市民の方は物すごい関心を持っておられます。もう僕らも聞かれているんですけれども。ワクチンの入荷は流動的なので、そのとおりにはいかないというのは分かっているんですけれども、取りあえず今言われていますスケジュールを文書にしていただけないかと思っているんですけれども、そこら辺、議長ちょっとよろしくお願いいたします。 ○副議長(東原伸也君)  分かりました。議長において対応させていただきます。ただ、明日ということでよろしくお願いいたします。--------------------------------------- △延会の宣告 ○副議長(東原伸也君)  お諮りいたします。 本日はこの程度をもって延会いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○副議長(東原伸也君)  御異議なしと認めます。 よって、本日はこれをもって延会とすることに決定いたしました。 本日はこれにて延会いたします。 △延会 午後5時42分...